2000年10月の一枚
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2000年10月31日(火)はれ 「午後の水平線/松岡直也」
ラテンフュージョンの第一人者、松岡直也の代表作?である。なんでこれを持っているかというと、是チャンが参加しているからである(爆)。いつ聞いても是チャンのギターだとわかるその音色はオープニングのサンスポット・ダンスで炸裂している。
松岡直也はプレーヤーとしてよりは、作曲家・アレンジャーの方が素晴らしいと思う。特にその曲は歌謡曲を思わせる親しみ易いメロディーで(実際、ミ・アモーレという大ヒットも生んだが)そこかで聞いたことがある曲が多いのもうなづける。
2000年10月30日(月)はれ 「FIRST LIGHT/松下誠」
フュージョン歌モノシリーズ(爆)第2弾。セッションで活躍する松下誠のソロアルバムである。これも本人のボーカルを前面に押し出した内容である。アレンジはいかにもあの時代風で、曲自体の出来はそれほど悪くないと思う。でも、ボーカルが^^;。コーラス程度であればけっこうイケテルとは思うが、前面に押し出すほどではないと思います^^;。これなら全曲ギターインストものにしたほうが良かったかも。
ギターサウンドはクリーン系が多く、多彩なバッキングを聞かせてくれます。
それにしてもこの時代の日本のフュージョン歌モノはジョージ・ベンソンのようにはいかないようです。
2000年10月29日(日)雨 「4:17p.m./森園勝敏」
「売る」ということを意識して作ったと思われる森園勝敏のJVC時代のアルバムである。洋楽を意識したAORっぽいサウンドは四人囃子時代に森園勝敏を好きになった人をちょっとがっかりさせるかもしれない。私はちょうどこのアルバムが発売された時に、今は無き新宿ルイードでライブを見たことがある。主にこのアルバムからの曲であったが、中にはブルース等もありギターを弾きまくるのが印象的であった。結局、この路線はこれ一枚っきりだったようでその後はセッションギタリストとして様様なアーティストのアルバムを賑わせている。
2000年10月27日(金)くもり 「The George Benson Collection/George Benson」
ジョージ・ベンソンの70年代のベストアルバムである。いかにも売れっ子がその場しのぎで出すタイプの新曲と過去の代表曲を収録といった内容ではあるが、私のようなGB初心者には入門としてぴったりであった(LPでは2枚組だったらしいがCDでは一枚)。
どちらかといえば歌モノが多く収録されていて、最近のイメージからも歌がメインに思われるがBreezin'他のギターも忘れてはいけない。しかし、それを上回ってしまったボーカルの才能。
個人的には映画の主題歌にも使われた「on broadway」、CMで使われた「Give me the night」等ギター&ボーカルでGBが活躍しているような、そんな曲が好みです。
2000年10月18日(水)くもり 「JEFF BECK GROUP/JEFF BECK GROUP」
ジャケットのデザインから「オレンジ・アルバム」と呼ばれる、グループ名をタイトルとしたセカンドアルバムである。
全体的にストレートな音色、構成となり前作に比べて贅肉が削ぎ落とされた感じである。その分、メンバー各人の力量が思う存分発揮されているように思う。
ジェフの音色はマーシャル直と思われるストレートな音色で勝負である。どんなときでもジェフの音だ!と感じられる音は、12月の来日公演でも聞かせてくれることを楽しみにしている。
2000年10月17日(火)はれ 「ROUGH AND READY/JEFF BECK GROUP」
第2期ジェフ・ベック・グループの一枚目(というか、必ず2枚で解散するというジンクスもあるが(爆))のアルバムである。第1期と比べるとジャズ、R&B色を強めたサウンドとなっている。これはマックス・ミドルトン、ボブ・テンチといったメンバーによるところが大きいと思うが、本作では珍しくジェフ自身がプロデュースしておりジェフの志向がこうしたサウンドを欲していたからこそこのようなメンバーになったのであろう。特筆すべきメンバーとしては、その後のロック界の要所を締めるコージー・パウエルが参加していることである。
ジェフのギターは音色、エフェクト等バラエティに富んでいるが、トータルなサウンドとしてはやや散漫にも思える。そして、これに懲りたのか次作はスティーブ・クロッパーに託すこととなる。
2000年10月12日(木)はれ 「where have I known you before/return to forever featuring chick corea」
「銀河の輝映」という邦題のついたリターン・トゥ・フォーエバーのアルバムである。邦題の意味は不明^_^;であるが、後のエレクトリック・バンドを思わせるハードな出来である。RTFといえばどちらかといえばラテンなイメージが強くもあったが、メンバーチェンジを経てアル、スタンリー、レニーというメンバーになってぐっとロックっぽさが増したようである。20代前半のメンバーに30台のチックがずっしりとからむという、タイトル通りの内容である。
チックのピアノ(ローズ?)の音色、フレーズはここでも輝きを放っている。いろいろ弾いているチックであるが、やはりローズの音色がチックには似合うと思う。
2000年10月10日(火)くもり 「PAST MASTERS VOL.2/THE BEATLES」
10月10日というと去年までは体育の日であったが、今年からは第2月曜日が体育の日となってしまい「ただの火曜日」となってしまった。3連休になるのはうれしいが、その祝日のなりたちを考えるとどうも馴染めない。
さて、久々にビートルズを聞いている。ビートルズはCD化こそ遅かったものの、公式に発表されているアイテムがきちんと整理されて発売されるためにファンにとってはあれこれ揃えなくてもいいのでうれしい限りである。この「PAST MASTERS」もそんな作品集で中期〜後期のシングル、別バージョン等を集めたものである。「デイ・トリッパー」から「レイン」までの4曲はそれまでの曲とは明らかに異質のものでビートルズが変わろうとしている瞬間が収められている。特に、ギターの音がオーバードライブするようになりハードなアレンジを見せている。中でも「レイン」はサイケな色合いも見せており曲・アレンジ共に好きな一曲である。
後期になると、どうしてこの曲をビートルズ名義で?と思うような曲が出てくるがこうした点からもビートルズのグループとしての歴史を感じさせる。音楽的な成長ということで言えば、このアルバムにおいては「ジ・インナー・ライト」で止まってしまったように感じる。
それにしても、ビートルズはいつ聞いてものめりこませてくれます。
2000年10月9日(月)雨 「GRATEST HITS 1972-1978/10cc」
最近、SONYのCMで印象的な使われ方をしている「The things we do for love」「I'm not in love」はこのグループの代表作である。なかなか個性的なメンバーが揃っており、後に脱退して自分達の開発したギズモというエフェクターにすべてを注ぎ込むようになるゴドレー&クレームはMTV全盛時にはビデオのプロデュースなんかもしている。
ちょっとデビュー曲がビートルズの「Oh Darling」のパロディーであったようにユーモアとアイデアに満ち溢れたその才能は「I'm not in love」で全英・全米を制覇することになる。透き通ったコーラス、シンセ、ピアノによるアレンジがロック界に与えた衝撃は計り知れない。
2000年10月8日(日)くもり 「PYROMANIA/DEF LEPPARD」
今では押しも押されぬビッグ・グループとなってしまったデフレパードの出世作である。アルバム製作中にギターのPETEが脱退するというアクシデントがありながら、元GIRL(その昔はちょっと売れてましたよね、このグループも)のPHIL COLLENを迎えて乗り切り「PHOTOGRAPH」というヒットも生まれた。
「PHOTOGRAPH」はギターリフが印象的なメロディアスな曲でハードロックファンだけでなくポップなファンも引き込んだと思う。個人的にもこの曲で好きになり。また、ギター雑誌でスコア等で取り上げられているのを見て更に興味を深めたものである。
この後、ドラムのアレンが事故で片腕を失うなどの不運を乗りきって「HYSTERIA」という代表作を生み出すことになる。
2000年10月7日(土)はれ 「HUMAN/T-SQUARE」
日本を代表するフュージョングループのアルバムである。オープニングを飾る「明日への扉」は私にとってアレンジの基本となるべき曲となっている。ギターだけではなくそれ以外の楽器の絡みも含めて自分の心に響いた曲であった。
実は、「明日への扉」以外はタイトルを見ても判る曲がなかったのであるが、買って聞いてみたら他にも聞いたことがある曲が入っていた。安藤まさひろの作るメロディーというのは本当にキャッチ−に出来ていると思う。特に「HIGH TIME」のイントロなんぞは代表的なものでしょう。皆さんも一度は耳にしたことがあるはずです。
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