2001年7月の一枚

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7月29日(日)はれ 「Acoustic Revolution/桑田圭介」

 サザンを離れた桑田のソロ・プロジェクト「スーパー・チンパンジー」のライブである。しかも10年前。ギターには佐橋&オグちゃんの売れっ子セッションギタリストが脇を固めます。全曲ロックの名曲を集めたカバー・ライブ。選曲だけでも好きな人はニヤニヤしてしまうでしょう。彼の音楽への真摯な面と狂気な面がよく現れたビデオです。ロック好きな方は是非一度ご覧ください。

7月28日(土)くもり 「Appetite for destruction/GUNS N' ROSES」

 この一作でロックシーンの先頭に踊り出たガンズのメジャー・デビュー作である。しかし、その後はお決まりのように内紛によりバンドはバラバラになってしまう。常に高く、そしてメンバー全員が同じテンションで歩みつづけるのはやはり難しい。特に、成功してしまってからはなおさらのように感じられる。そして、再結成なんてことがおこなわれるのだろうか...・

7月21日(土)はれ 「STILL LIVE/KEITH JARRETT」

 スタンダードを集めた2枚組ライブ。ジャズの世界では効したスタンダードをやることにより、より自分のカラーを前面にだしていくような、そんなスタイルがあるからロッカーな私にはなんとなくうらやましくも思える。それだけ、スタンダードが多いということにもつながっている。ロックにおいてはそうしたスタンダードがあまり生まれていないということなのであろうか?というよりは、ビートルズの頃からはじまった「シンガー・ソング・ライティング」というスタイルにより、作り手と歌い手の個性があまりに融合されすぎて、誰にでもやれる曲が生まれにくくなってしまったのも一因であろう。

7月20日(金)はれ 「NEXT/DVD」

 武道館10日間公演を追えたオフコースがTV向けに作成したムービー。当時、解散がクローズアップされており、この番組の中でその意向が明らかになるような噂も出ていたが、結局「NEXTのテーマ」の歌詞の一部がスーパーインポーズで表示されてお茶を濁されたような気分になったものである。
 ドラマの部分はなんとも素人の楽屋落ち満載学芸会といった趣で頂けなかったが、ライブシーンはそれと対比するかのように、オフコースの素晴らしさをあらわしていたように思う。今から考えると、ヤッサンの脱退を機に解散を考えていた小田さんの最後のファン・サービスとも考えられる気がするこのフィルムであるが、その後の「オフコース」という違うバンドは彼の気持ちをよそに動き出してしまうのである。

7月15日(日)はれ 「kamakura/southern all stars」

 サザン入魂の2枚組。あらゆるサザンのスタイルが凝縮されているように思う。ライブでは表現が難しいサウンドはある意味ビートルズと同じ道を歩んでいるようにも思う。これでもやりたりない思いを桑田圭介はソロにぶつけるわけであるがこの桑田サウンド、この夏も止まることを知らないようである。

7月14日(土)はれ 「CASINO DRIVE/RED WARRIORS」

 初期レベッカのメンバー2名が脱退して結成したグループで、うち一人はリーダーのシャケであった。ここで聞くサウンドにノッコの声が絡むと思うといいような、悪いような。ただ、グループが分裂してしまったのはわからないではないね。

7月13日(金)はれ 「REBECCA IV/REBECCA」

 五右衛門ヘアスタイル(爆)が印象的なアルバムジャケット。近年のガールズロックの基礎はこの人達が作ったといっても過言ではないでしょう。プリプリと美里を合わせて御三家(笑)。ちょっと近代的なアレンジにティーンズの心をくすぐる歌詞がポイントでしょう。そして何よりNOKKOという個性があったから。
 代表曲がぎっしりつまっているのでフレンズで知ったんだけれどどれを聞いたらいいかな?と言う人にはオススメ。もちろんフレンズも入っているし。

7月12日(木)はれ 「球体の奏でる音楽/小沢健二」

 タイトルがすべて、という気もするミニアルバムです。ジャジイなアレンジで数曲聞かせてくれます。こうした言葉のセンスはやはり天性のものなんでしょうか?
 それにしても、今ごろどこでなにをやっているのか?

7月11日(水)はれ 「Yass Live in T-fm"Dream"/鈴木康博」

 昨年行われたライブのDVDである。バンド形式のためエレキも手にします。最近はオフコースの曲をやっても、すっかりソロの曲のように聞こえてしまいます。小田さんがやる曲は「ああ、オフコースの曲だ」と思わせるのに対し、ヤッサンのは「ヤッサンの曲」なんですよね。うーん...。  ここにはDVDならではの映像も納められていて、ヤッサンのギターをひく手元だけが延々と入っていたりします^_^;。その筋の人(爆)にはたまらないかも。

7月9日(月)はれ 「ショッピング/井上陽水奥田民生」

 陽水はどこへ行っても陽水。そう思わずにはいられないですね。二人のユニットというよりは奥田民生が陽水をアレンジした、そんな感じにも取れます。奥田民生の基本は、やはりこうしたストレートなロックなのでしょうか。ところどころに、パフィーのアレンジで見せている「どっかできいたことがあるぞ」味も見せてくれています。

7月8日(日)はれ 「Tequila Moon/桑名正博」

 歌う社長(笑)。なんというか、本人はかなりブルースも意識しているようですがどことなく歌謡曲のにおいもプンプン感じさせます。本人にそうした華があるのかもしれません。ピーター・フランプトンと似ているかもしれません。ちなみに、なんでこのアルバムが手元にあるかというと、是ちゃんが参加しているかもしれないと思ったもので^_^;。

7月7日(土)くもり 「The Best of HUEY LEWIS AND THE NEWS/HUEY LEWIS AND THE NEWS」

 まさにアメリカのロック。商業ロックと言われようと楽しくなってしまうような、そんな曲が満載のベストアルバムです。音がシンプルなのでどの曲もライブかと思わされてしまうようなストレートさが感じられます。そして、このバンドは私にホーン・セクションのかっこよさを教えてくれたバンドでもあります。NHKホールでライブを見たときのホーンが入っている曲とそうじゃない曲の差といったら...というくらいカッコ良かったのです。「SPORTS」でブレイクして上り詰め、今では噂も聞かなくなってしまったのですが、今でもどこかでロックンロールしているのでしょうか。

7月1日(日)はれ 「Ten Years Harmony/The Beach Boys」

 夏だ!ということでビーチボーイズのベストです。時期的には70年代でレコード会社を移籍後のものが収められています。盛りを過ぎた感じがするのは否めません。もちろん、明るい曲もあります。ただ、ここで聞かれるのはやるせない寂しさや絶望感がなぜか感じられるのです。60年代を突っ走ってきた疲れのような、そんな雰囲気が漂います。「ダーリン」のライブ・バージョンがこの中で一番彼ららしく感じてしまうのがなんともいえません。


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