2001年12月の一枚
昔の一枚はこちら
12月21日(金)はれ 「WINGSPAN/Paul MacCartney」
ポールの結成したWingsの歴史を綴ったDVDである。これまであまり表に出ることがなかったWINGSの演奏シーンが多数収められていてそれなりに貴重なのであるが、インタビューがながくてちょっとだらけた印象もある。もっと演奏シーンを多くしてくれたほうが楽しめたかもしれない。本ビデオで特筆すべき点は「ロケストラのテーマ」のビデオが納められてことで、これはロックの歴史の一ページでもあり、是非とも他のビデオも公開して欲しいものである。
12月19日(水)はれ 「Sometime Somewhere/小田和正」
監督第一作のサウンドトラックともなったアルバムである。打ち込みが多用されているせいか、今聞くと妙に薄っぺらく感じる。映画がTVで放映されるときに、インスト部分を弦で撮りなおして差し替えたのも頷ける。映画にしてもサントラにしてもなんとなく中途半端になってしまったような気もしたが、それは次回作へ反映されることとなった。
12月18日(火)はれ 「Far East Cafe/小田和正」
小田和正のソロとしてのスタイルが決定付けられたアルバム。バックミュージシャンのほとんどが海外のセッションミュージシャンで、そこに佐橋のギターがからむといった感じである。ゴールドブレンドや第一生命のCMで使われた曲なども収録されており、サービス精神も旺盛であるとともに、自身のファンクラブやライブ時のバックバンド名にも使われているFar Eastが冠されたアルバムということで、何か自信のようなものも感じられるアルバムであった。
12月14日(金)はれ 「水の中のASIAへ/松任谷由実」
4曲いりのミニアルバムで、いずれもアジアをテーマにした曲ばかりである。また、珍しく他人の書いた曲(といってもダンナの正隆氏ですが)も収められています。
「わき役でいいから」は名曲です。機会があれば是非とも聞いてみてください。
12月13日(木)はれ 「時のないホテル/松任谷由実」
このアルバムは当初の印象があまりよくなくて、非常に暗いイメージを持っていました。特に命を扱った曲がこれまで以上に多く、人が背負っているものをまとめて詰めこんで、最後に「水の影」で流していくというようなものでした。
そのサウンドはギターを中心としたアレンジでこれまでのどのアルバムよりロックを感じさせました。聞きこんだ今ではけっこうお気に入りのアルバムになっていたりします。
12月8日(土)はれ 「BUZZ!! THE MOVIE/B'z」
95年のツアーの様子を収めたビデオ(DVD)。この頃の曲というのはポップでメロディアスで聞いていて楽しいです。ベストアルバム的な選曲になっているせいかもしれませんが。気になるのはやはりTAKの音作り。ストラトの線の細さと低音の豊かさが同居したサウンドはどうやっているんだろうと気になったりします。
日本においてはこの地位を脅かすグループはそうそう出てこないのでは?と思います。似た路線を狙っているグループはみかけますが、本家には数段見劣るというのが正直な感想です。来年こそは是非とも生B'zを体験したいですね。
12月7日(金)はれ 「悲しいほどお天気/松任谷由実」
全曲英語のサブタイトルがつけられたアルバム。ポートレートのジャケット、両サイド(LPでは)の最後に収められた長編と、王道をいくタイプのアルバムで、個人的には初期松任谷時代の総決算的アルバムにとらえています。ファンに人気の「DESTINY」はこのアルバムに収められています。
私はこのアルバムのA面が特に好きで、「影になって」のギターは松原正樹の好演のひとつにあげてもいいのでは!?とも感じてしまいます。
12月6日(木)雨 「OLIVE/松任谷由実」
ここのところずっとユーミンが続いておりますが、実は諸般の事情で家にはユーミンとオフコースのCDしかありません^_^;。なので、しばらくはどちらかのアルバムを勝かいします。
で、今日は前作に続いてポップス路線のOLIVE。ジャケットからしてファッション雑誌のパクリなんですけど、この頃のユーミンはこうした流行りを引っ張っていくようなパワーがありましたね。今回もバラエティに富んだ無いようとなっていますが、サーフィンものである「稲妻の少女」では達郎節全開のコーラスアレンジと、前作に収録された「真冬のサーファー」同様趣味丸出しの好アレンジを聞かせてくれます。
また、ユーミンといえば流行りものが印象にのこりますが「生死」をテーマにした曲もよく取り上げられます。このアルバムでは「ツバメのように」という非常に重い雰囲気の曲が収められています。霧の中の未来に何も見出せない、そんなやるせない印象も残るアルバムです。
12月5日(水)くもり 「流線形'80/松任谷由実」
前作の反動から再び荒井時代を思わせるポップな音に戻りました。夏の歌、冬の歌、山の歌、海の歌とバラエティに富んだ作品が目白押しで代表曲も多く含まれています。本当のスタートはここからかもしれません。
12月3日(月)はれ 「紅雀/松任谷由実」
結婚後、初のオリジナルアルバム。この前にアルファとの契約の関係から1枚ベストアルバムを出しているが、本人はださなければよかったと思っているらしい。あまりに投げやりで作られたベストアルバムのようであったが。
そして、発表されたこのアルバムはそれまでのポップ名路線から一転、音なのムードを漂わせるしっとりとしたアルバムに仕上がっている。が、あまりに落ち着いた雰囲気に、ものすごく地味になってしまった感はあります。ブラスやストリングスを全体的にちりばめて、バックもアコースティックな音になっています。
今から考えると、ちょっと早すぎたのでしょう、このアルバムは。マンタのからまわりだったのかも。
戻る