2002年1月の1枚

1月31日(木)はれ 「INK CLOUD/PINK CLOUD」

 INK STICKの想い出というと、大晦日に年越しライブにいったことです。いろんなアーティストが出ていてなかなか面白かったです。そういえば、シャンパンで乾杯しましたっけ...。ちなみに、想い出のINKはSUZUEでしたが。
 芝浦はけっこういろいろなライブが行われていたようです。こうしてそのときの音が歴史に刻まれるというのはいいなぁとおもったりして。
 こちらの2枚目は後半戦ということで、WASTEDからラストまで一気に聞かせます。アンコール(Char曰く「残業」)はRESTRANを軽やかに聞かせてステージを去りました。
 こうして何枚か続けてCharのアルバムを聞いてみましたが、いつの時代も変わらないなと感じます。

1月30日(水)はれ 「PINK STICK/PINK CLOUD」

 今は無きINK STICK芝浦というライブハウスでのライブの模様を2枚のCDに分けて完全収録した1枚目。タイトルのつけ方がなかなかおしゃれです。これを買ったのはライブ会場で、当時は一般のお店にはあまり並んでいませんでした。今では2枚組の1セットになって再発されていたりします...。
 お客さんからの掛け声も生々しく収められています。3人のプレイはリラックスした中にも緊張感が溢れています。チャーの音ってもっとストレートな気がしたのですが、全体的にコーラスがかけられているほうが多いんだなと改めて気づいてしまいました。MCがほとんど入らない、たんたんと演奏を聞かせるライブです。

1月29日(火)はれ 「aLIVE/PINK CLOUD」

 日比谷野音でバッキング・トラックを録音し、ボーカルやオーバーダブをスタジオで録音するという、半ライブ的な作品。ドラムのアンビエント感はいかにもそーゆーところで録ったっていう音をしています。ミニアルバムですけど、ピンク・クラウドをギュッと凝縮したような一枚です。

1月28日(月)はれ 「Moon Child/Char」

 デビュー当時からJL&Cまで、あらゆる曲を集めたソロ・アルバム。スモーキー・メディスンも当時のメンバーを集めての録音となっています。チャーとナルチョが一緒にやっていたというのは、なんだか不思議な感じです。その後の代表曲になるような曲が満載。やっぱり「からまわり」ですかね。一度はSSVのリズム隊とやってみたいです。

1月27日(日)雨のち晴れ 「CINEMAGIC/Dave Grusin」

 映画音楽というのは、画面の情景をさらに観客に伝えるために苦心して作りこまれている、いあわばセリフやセットと等しい。ここで音楽だけ聴いても、そのシーンが浮かんでくるものである。
 デイブ・グルーシンといえばGRPの中心人物であるピアノ・プレイヤーであるが映画音楽も多数手がけている。ここには、彼が手がけた局が新たにGRPの仲間達、ロンドン・シンフォニー・オーケストラをバックに録音されたものである。トッツィーのオープニングテーマは、街のざわめきまで聞こえてきそうな、素晴らしい曲であると個人的には思っている。サンデー・映画監督のマイホームパパが、ビデオ編集時のBGMに使うにはもってこいの1枚だと思います。

1月26日(土)雨 「OUTLANDOS D'AMOUR/THE POLICE」

 3人であることを逆手に取った、空間というのはこうやって使うんだというお手本のようなサウンドを聞かせてくれたポリスだが、このデビュー・アルバムは当時のパンク・ムーブメントに近いテイストも感じさせる。しかし、スチュワートの手数の多いドラム、アンディの空間系エフェクターを多用したギター、歌心のあるスティングのベースと、他には無い特徴を備えたポリスが、頂点にたつのにはそう時間は必要はなかった。
 アルバム冒頭からの3曲でうーむ、とうなってしまうアルバムでありました。

1月22日(火)雨 「COZY/山下達郎」

 人が集中して聞けるのはだいたい45分くらい、LP1枚くらいだからそういったアルバムを作るんだ。といっていた達朗氏もCDという文化には逆らえず、目一杯の時間を使ったアルバムをつくることとなってしまった。15曲が収められているが中だるみすることなく山下達郎を伝えてくる。もうちょっと佐橋のギターが聞ければ言う事無かったかな。
 個人的には、セールスマンズ・ロンリネスが心に響いてくる。うんうん、そうだよなって思わず同化してしまう。

1月18日(金)はれ 「LOVE PSYCHEDELIC ORCHESTRA/LOVE PSYCHEDELIO」

 こうした曲を聞きたいなと思ったら、ちょと前までは洋楽を聞かなくちゃいけなかったんだけど最近では邦楽と洋楽が境目がなくなってきているように思う。
 はっぴいえんどが日本語のロックを始め、サザンが日本語と英語の融合を試みたように思っているが、LOVE PSYCHEDELIOは言葉がさらに違和感無くはまっている。ちょっときいただけでは英語で歌っているのかなと思って歌詞を見ると日本語が半分以上を占めていたりするのである。そこが彼らのカッコヨサであろう。
 そのサウンドは、ギターを中心としたものでCMで使われた「Free World」を初め、なんともいえないノリのギターが満載である。アルバムタイトルのセンスといい、これからが楽しみである。

1月17日(木)はれ 「The Concert In Central Park/Simon And Garfankel」

 1981年、9年ぶりに一度だけの再結成コンサートを行った際のライブアルバムである。このライブは日本でもかなり話題になり、ゴールデン・タイムにビデオが放映されたような覚えがある。内容はお互いのソロナンバーも含めたS&Gのベスト的な内容で初心者にももってこいである。凄腕なバックを従えてのステージもいいが、ポールのギターだけで二人で歌い上げるアンコールも二人の持ち味がよく表れていると思う。
 何年もたって、こうしてまたやれる関係というのはいいなって思ったりします。

1月16日(水)雨 「truth/Jeff Beck」

 第1期JBGの一枚目である。ジェフのギターには存在感のあるボーカルが似合う。なかでも、ロッド・スチュワートは一番はまっているのではないだろうか。
 ジェフのプレイは今も昔もそれほど変わっていないように思う。ただ、ギターでいいたいことが、録音技術がかわっただけ。そのフレーズは、考えたことが指先からダイレクトにギターに伝わっているような、そんな音に聞こえます。

1月15日(火)くもり 「Let's Get It On/Marvin Gaye」

 マーヴィンの最高傑作ともいわれる、愛(それもオトナの濃いやつ)をテーマにしたコンセプトアルバムである。そのソウルフルなボーカルは目標にしたシンガーも多かったことだろう。こうしたオトナのアルバムが支えてきたアメリカの音楽シーンを思うと、日本のシーンはいつまでも子供のままなのかな、とちょっと寂しく思ったりもする。

1月14日(月)くもり 「Yesterday&Today/TOKIO」

 ジャニーズの中でも特に多芸なのは鉄腕DASHで証明されていると思うが、音楽的にも群を抜いているように思う。特に、演奏のほうはヨッちゃんとキムタクくらいしか楽器を弾ける人はいないかなと思われていたが、TOKIOは意外にまともに弾けるのである。それは、LOVE2アイシテルでの演奏で証明されたが、鉄腕DASHのなかのコーナーでも、本人達の音楽への想いとともに表れていた。そのコーナーはストリートミュージシャンとして稼いだお金でCDを作ろうというもので、オリジナル3曲を仕上げながらお金を稼いでCDにしていくその姿はただのアイドルとは思えない真剣さが伝わってきた。
 このアルバムは、ちょうどその頃に作られたものであるが良く出来たロック・アルバムという感じである。もっと壊れたものにしてもいいんじゃない?と思ったりもするが、そこはやはりアイドルの宿命なのであろうか。メンバーが作った曲も2曲収録されている。全曲メンバーだけで作ることができるようになるのでしょうか?

1月13日(日)くもり 「Present Pleasure/ZOO」

 JRのスキーシーズンのCMに「Choo Choo TRAIN」が使われて大ブレイクしたように記憶している。かくいう私もを聞くと思わずスキーに行きたくなってしまうのである。「skip skip」と歌っているところが「スキー スキー」に都合よく聞こえるところがCMにぴったりであった。大人数のダンス・ミュージック・チームとして成功したひとつでもありました。中西圭三の名曲のひとつでもあると思います。
 ああ、スキーに行きてぇな〜。

1月12日(土)はれ 「BOB DYLAN'S GREATEST HITS/BOB DYLAN」

 最近のCMでは、昔のロックの名曲が使われることが非常に多くなっているように感じる。購買層がその音楽に共感していた時代(30代後半〜40代)の人達だということなのであろう。
 ボブ・ディランの「Like a Rolling Stone」もそんな一曲である。それまで、フォークの代名詞とまでいわれていた彼が、ロックバンドをバンドに歌うその曲は当時ファンからかなりの反響があったようである。しかしながら、歌っていることはなんら変わりは無くそのスタイルのみが変貌したためにそれを受け入れられず離れていったファンもいるであろうが、逆に新たなファンもつかんだことと思う。日本のミュージック・シーンでもフォークと思われた人達が同じ流れになったことがあった。まさにこのころはアメリカの流れが日本の流れでもあった。

1月11日(金)はれ 「XX/TOTO」

 結成20周年を記念して発売されたTOTOのアウトテイクス。シングル向けのキャッチ−な曲はないもののいずれもTOTOの持ち味が出ているものばかりである。また、TOTOといえば、ボーカリストが頻繁に交代したが、中でもボビー・キンボールとジョセフ・ウィリアムスを気に入っていたことが収録曲からも伺える。
 それにしても、スティーブのギターの音は昔のほうがよかったなぁと感じる。エフェクターでギラギラに色づけされた音は時代の音だったのかもしれないが、スティーブには似合わない。

1月4日(金)はれ「Aja/STEELY DAN」

 完璧という言葉を形にすると、そのひとつはこのアルバムに行きつくと思う。曲ごとにミュージシャンを変え、そのイメージに近づけようとするそのパワーは並々ならぬものである。すべてのクオリティを高めた、70年代の音楽のひとつの回答であった。

1月3日(木)はれ 「TOCHIKA/渡辺香津美」

 いよいよ2002年である。本年もよろしくおつきあいくださいませ。
 さて、新年1枚目はお金がたまるようにと黄色いジャケットを選んでみました(爆)ということで、印象的なTOCHIKAである。
 日本のフュージョンブームの走りであろうこのアルバムは、CMにうも使われて一般にも広く知れ渡った「UNCORN」をはじめとして、まさにこれぞフュージョンというべきなメンバー、演奏を聞くことができる。これが20年以上前に作られたアルバムであるということを考えると、こうした音楽の世界はそれほど大きな変化はないのかなと感じる。ジャズとロック、そしてYMOが作り出したテクノによってその進化は終えてしまったのかもしれない。むしろ、新しいものではなく、いかに自分が表現したいことに近づくことができるのか?そういったことが命題になっているのかなと思わずにはいられない。

戻る