2002年9月の1枚
9月30日(月)雨 「"NEXT GATE"LIVE/白井貴子&CRAZY BOYS」
最近ではニュースショーのコメンテーターも勤めている白井貴子であるが、このころは新総立ちの女王、新学園祭の女王などと呼ばれ、SONY所属のレベッカ、渡辺美里と共に若手女性ロックの先鋒であった。特に、白井貴子はお嬢様ロッカーといった趣で、ゴツゴツのロックよりは、「気まぐれmy boy」のようなポップな曲風の方が似合っていたように思う。
そういえば、当時、このライブ・アルバムの翌年の西武球場にコンサートを見に行った記憶があるが、どんな曲をやったかとか、そういったところはすっかり忘れてしまっている。うーん、なんでかなぁ...。
9月29日(日)はれ「DOUBLE PLATINUM/KISS」
ストレートなロックンロールに、派手なメイク、そして火を噴くステージング等、エンターテイメントとしてのすべてを備えていました。とかくメイクや奇抜なステージに話題がいってしまいがちですが、ハードなナンバーからバラードまで、つぼを抑えた曲が揃えられています。Rock and roll all niteは最近CMでも使われていたりして、いいものはいつまでも残るんだなと思ってしまいます。
9月28日(土)雨「Dinner/斎藤誠」
最近では、サザンの一員として活動していう斎藤誠の1996年のアルバム。ボーカリスト、ギタリストとしての才能から、ソロ活動よりは様様なミュージシャンのバックを支える方がおおいような気がします。そんな彼がソロアルバムを出すのですから、そうしたミュージシャン達も彼をバックアップしてくれます。特に、彼のデビューのきっかけにもなった桑田圭介はスライド・ギターで素晴らしいプレイを聞かせてくれます。
9月27日(金)雨のちくもり「THE HITS/REO SPEEDWAGON」
長い下積みのあと、「禁じられた愛」で大ブレイクした後のベスト・アルバム。これを聞いていると、彼らのサウンド自体はそれほど変化はなくて、時代が彼らと符合した、そんな感じがします。なので、今は何をやっているやら...。
ブレイクのきっかけとなった「Keep On Loving You」もすばらしいのですが、やはり「Can't Fight This Feeling」。とあるドラマで、片思いの友人に思いを打ち明けるというシーンがあって、そのバックでこの曲が使われていました。曲の内容ともぴったりで、選曲者のセンスに感心したものです。
9月26日(木)雨「The Michael Schenker Group/The Michael Schenker Group」
ロックギター界での有名どころは、なぜかひとつのグループに長く留まることができず、ソロになってからもメンバー・チェンジを繰り返している人たちが多い。マイケル・シェンカーもそんな一人である。兄も在籍するスコーピオンズ、UFOという2大グループを経て、ソロとして発表した1枚目。1曲目の「Armed and Ready」は80年代の「Smoke On The Water」と呼ばれるくらい、当時のギター少年たちにコピーされていました。そのくらいキャッチーな曲も含まれています。
ちなみに、ドラムは現TOTOのサイモン・フィリップスです。この人も数々の名ギタリストのバックを支えてきた一人ですね。
9月25日(水)はれ「Best Of Ozz/Ozzy Ozbourne」
エリザベス女王戴冠50周年記念のコンサートに、ロック界のゴッド・ファーザーという形容詞をまとって登場した、オジー。ブラック・サバス脱退後は数々の名ギタリストをバックに活動を続けてきました。中でも、ランディー・ローズはその才能もさることながら、事故で命を落とすということで伝説化されていまっています。
ボーカリストとしての才能はいまひとつかもしれませんが、フロントマンとしてはそのパフォーマンスからも一流であったことがうかがえます。
9月24日(火)はれ 「The Best/Rainbow」
パープル脱退後のリッチー・ブラックモアが結成したグループで、度重なるメンバー・チェンジを経て様々な変化をしてきました。特にボーカリストについては、ロニー、グラハム、ジョーとその後のハード・ロック界の主要バンドを渡り歩いているところを見ると、リッチーにはそういった嗅覚が優れていたのかもしれません。
それにしても、ヘビーなナンバーから「Since You be gone」のようなポップなナンバーまで多様な世界を聞かせてくれましたが、リッチーのやりたいところはどこにあったのでしょうか...。
9月19日(木)雨「PAST MASTERS Vol.1/The Beatles」
アルバムに納められていないシングルやアウト・テイクスを納めた企画ものの第一集。これとオリジナルアルバムを集めれば、オフィシャルにリリースされている音源は一応すべて揃う。ファンにとってはうれしい。Vol.1は初期の作品が多く納められており、ポップなロックンロールが初期のビートルズの魅力であったことがよくわかる。また、ドイツ語によるシングル等、ヨーロッパ制覇を真剣に考えたマーケティングの苦心なども伺うことができる。
9月14日(土)雨「DOUBLE FACE/青木智仁」
角松の全面バックアップによる青木智仁のソロアルバム。バックアップというよりは、前に出すぎの気もしないでもないですが、やはり角松バンドで出世した青木さんなので....。
バックも日本フュージョン界の面々が勤めているので、こんなに打ち込みを使わずもっと息遣いが聞こえてきそうな、そんなアルバムにして欲しかったです。
9月13日(金)曇り後雨「SUPER GUITAR SESSION RED LIVE/OTTOTTRIO」
昨日紹介したセッションは実は2枚組みで、こちらは安藤まさひろ所属のソニーから発売されています(HOT LIVEはポリドール)。出演者の契約の関係があったせいでしょうが、ジャケットもよく似ていて、買うときに間違えてしまいそうになります。
こちらでは、「EYES OF THE DRAGON」での安藤まさひろが、ほかの曲での影の薄さを吹き飛ばすような気合の入ったプレイが好きです。それにしても、こうしたセッションを聞いていると演奏者たちの楽しさが伝わってくるような、そんなアルバムです。
9月12日(木)くもり「SUPER GUITAR SESSION HOT LIVE/OTTOTTRIO」
安藤まさひろ、是方博邦、野呂一生の3人のセッションを収めたアルバム。全曲ギター全開のフュージョンで、華麗な音使いを見せる二人を向こうにまわして、是方がペンタ入魂のロックなギターで個性を見せ付けています。
オープニングのギター・ハーモニーが心地よい「BOYS BE AMBITIOUS」がこのセッションのすべてを表していますが、個人的には是方の「PRICIA」がお気に入りです。日本のギターものフュージョンが好きな方にはお勧めです。
9月11日(水)晴れ「Pure White/中山美穂」
先日、電撃入籍した中山美穂の95年頃のアルバム。この頃になるとアイドルから脱皮してポップスシンガーとしての道を模索していたようである。アルバム自体もSEを多用して、同世代の女性を表現しようとしている気持ちが伺われる。以前、角松が曲を提供していたことがあったが、この頃のミポリンならにっち違った形で歌いこなすことができたのではないかと思ったりする。
9月8日(日)晴れ「Pet Sounds/The Beach Boys」
内容的にはブライアンのソロ・アルバムといっても不思議は無い、ビーチ・ボーイズの代表的なアルバム。グループとしての活動にはほとんど参加せず、引きこもり状態で作り上げたアルバムに、他のメンバーがちょっとだけ参加しているという、まさにブライアンのやりたい放題。その後、ツアーに復帰するも、現在では実質的にはソロとしての活動だけとなっている。最近では、来日も果たしたり、日本のTV番組の取材を受けたりと、一時期の引きこもり状態は脱出して、新たな活動が地道に勧められているようです。
今でもブライアンが好んで歌っている「God Only Knows」は名曲です。こんな想い、あるよねぇと思わず胸がぐっとなります。
9月3日(火)晴れ「Journey To Love/Stanley Clarke」
ジェフ・ベックが参加しているアルバムであるが、ジェフ以外にもフュージョン系のミュージシャンが多数参加していて、「Scool Days」よりも聞き所は多いかも。中でもコルトレーンに捧げた組曲ではチック・コリア、ジョン・マクラフリンとのトリオでの緊張感がある演奏を聴くことができます。もちろん、ジェフが参加している曲、特にその名も「Hello Jeff」ではあの頃のジェフのプレイを堪能することができます。
9月2日(月)晴れ「School Days/Stanley Clarke」
オープニングのタイトル曲が非常にキャッチーなスタンリーの代表アルバム。あらゆる曲調であらゆるスタイルのベースを聴かせてくれますが、やはりアレンビックの独特な音色を聴かせてくれるエレクトリックな曲が本領を発揮できるような気がします。
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