12月27日(金)はれ 「Yesterdays/松尾一彦」

 十年前に録音され、日の目を見ることなくレコード会社の倉庫に眠っていた音源が、装いも新たに発売されました。全体的にジャズっぽくシンプルな仕上がりになっています。松尾さんのギターもこれまで以上に堪能できます。ESWの延長みたいな感じでしょうか。
 ラストの「神様、声がきこえますか」は、あまりに切ない曲です....。

12月24日(火)くもり 「Queen's Fellows/Various Artists」

 ユーミンの活動30周年を記念して作られた、トリビュートアルバム。数年前に一枚発売されているが、新たにメンバーを入れ替えて作られている。でも、椎名林檎は前作と同じトラックが使われているのは寂しいです。他の人を入れてもよかったんじゃないかと思ったりして。
 全体的に、ジャケット同様落ち着いた雰囲気がただようアルバムです。感じたのは、ユーミンの曲はユーミンが歌うのが一番だな、ということです。
12月23日(月)くもり 「Top Of The POPS/桑田圭祐」

 サザンを離れた時の活動を網羅したベストアルバムは、まさに「Top Of The Pops」というタイトルがぴったりなヒット曲あふれるものでした。サザンにおけるバンドとしてのポップさを、ソロとして推し進める、、ビートルズのメンバーのソロ活動を思い起こさせるようなものです。そして、時折見せる狂気にも似たその鋭い切れ味は、ブライアン・ウィルソンに通じるものがあるようにも感じます。

12月20日(金)くもり 「Delight Slight Light Kiss/松任谷由実」

 オープニングの「リフレインが叫んでいる」からラストの「Septenber Blue Moon」まで隙が無い、バブル時代の幕開けを告げるアルバムです。特に、「リフレイン〜」は曲、詩、アレンジ、どれをとってもよくできた曲ではないでしょうか。

12月19日(木)くもり 「ダイアモンドダストが消えぬまに/松任谷由実」

 はじめてユーミンのライブを観たのが、このアルバムのツアー。神奈川県民ホールでした。オープニングで、ユーミン&コーラスの4人による女の子バンド、ダイアモンドレッグス、弾き語りの「A Happy New Year」....。あれ以来、ツアーには毎回出かけています。ライフワークになってしまったかも(笑)。
 もちろん、ツアーだけでなくアルバムもよかったです。「ダイアモンド」という煌きにに反して、切ない曲が多いかも。
 ここから第3期のユーミン黄金期がスタートしたような気がします。

12月17日(火)晴れ 「ALARM a la mode/松任谷由実」

 この頃のアルバムとしては、、やや地味目のイメージがあるアルバムですが、ひょうきん族とのタイアップが始まったのもここから。曲も、昔の恋に一瞬触れ合って離れていく「白い服、白い靴」、永遠の愛を語る「Autamun Park」、微妙な女性の気持ちをおもしろおかしく歌い上げる「20 minutes」等、地味ながら佳曲が収められています。
 バブルがふくらみはじめる、そんな雰囲気も感じさせます。

12月15日(日)晴れ 「Rubber Soul/The Beatles」

 ビートルズにとって、大きな転機になったアルバムだったように思う。ライブからスタジオへと移っていく時期でもあり、その内容もライブで再現しづらいものも徐々に多くなってきている。また、キーボードを始めとして、シタール等新たな楽器もどんどん導入されはじめ、実験室がオープンした、そんな感じのアルバムでもある。
 ベスト盤等を聴いて、次に何を聞こう?と思う人には、このアルバムか、アビー・ロードをお勧めしたいです。

12月11日(水)晴れ 「Beatles For Sale/The Beatles」

 オリジナルよりも、カバーの名演が多数納められている4枚目のアルバム。中でも「Rock and Roll Music」「Mr. Moonlight」は、ビートルズのオリジナルではないかと思ってしまうほど有名かも。
 そんな、メジャーなカバー曲に劣らず、オリジナル曲もちょっとひねった曲が多く、日本公演でも演奏された「Baby's in Black」は、珍しくワルツ調だったりします。そんなこんなで、ちょっと印象が薄いアルバムかもしれないですね。

12月10日(火)晴れ 「HELP/The Beatles」

 ひょっとしたら、ビートルズの中で一番良く聴いたアルバムかもしれません。A面が同名映画のサントラ、B面は、あの「Yesterday」をはじめ、隠れた名曲を多数収めている名盤であると思います。「Ticket to Ride」のようなロックよりの曲から「悲しみをぶとばせ」(ってなんという邦題でしょう)のようなボブ・ディランのようなフォークナンバーまで、バラエティに富んでいるところが、飽きさせないのかもしれません。

12月9日(月)雪 「A Hard Days Night/The Beatles」

 いきなりのイントロのコードが印象的なビートルズの初映画のサントラでもある3枚目のアルバム。はじめて全曲オリジナルで埋め尽くしたアルバムでもあります。若いですね。いろんなところが。しかも、それでいて完成されている趣もあります。冒頭のコード一発なんていうアイデアも、思わずうなってしまいます。
 ちなみにこのイントロ、楽器屋かギターのラジオのCMで使われていて、ラジオを聞き始めた少年の頃には十分インパクトがありました

12月5日(木)くもり 「Edge Of The Knife/浜田省吾」

 青春時代の、ほろ苦くも甘酸っぱい様子を歌い上げたコンセプト・アルバム。ラストの「遠くへ」に全て集約されているように思う。この曲を知ったのは、土曜ワイド劇場で実相寺監督がメガホンをとった時のドラマで挿入歌として効果的に使われていました。三浦友和演じる主人公が、忘れていた何かを取り戻そうとして、そして倒れていく、そんなドラマのラスト・シーンにあまりにもぴったりと合っていたように思います。

12月4日(水)雨 「Club Surf & Snowbound/浜田省吾& The Fuse」

 浜省版、Surf&Snowと呼べるアルバムですが、レコードとして発売されていた頃は、2枚のミニアルバムに分かれて、それぞれの季節にリリースされていたような気がします。バンドとの名義で作られたこのアルバムからは、とても楽しそうな雰囲気が伝わってきます。「二人の夏」は山下達郎もライブでカバーしていました。

12月3日(火)はれ 「The Singles/The Police」

 U2が階段を上り始めた頃、フェードアウトしてしまったポリスのベストアルバム。3ピースのバンドとしての可能性を見せ付けてくれた。初期のパンキーな曲から、大ヒットした「シンクロニシティー」に収められていた曲まで、ある意味、U2等にも多大なる影響を与えたのではないかと思う。特に、ギターにおける空間系エフェクターの使い方が日本のアマチュアギタリストに与えた影響も計り知れないです。

12月2日(月)はれ 「The Best Of 1980-1990/U2」

 U2がビッグ・ネームへの階段を上る軌跡をたどることができるベストアルバム。そこには、これぞロック、という見本のようなアルバムである。3ピースであることを感じさせない絶妙なアレンジ。そして、徐々にキーボード等が加わって音が厚くなってくる様等が進化を遂げる彼らの様子を伝えている。何より、アイルランドという国への思いは彼らの根底に流れているということを改めて感じさせられる。

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