2003年8月の1枚
8月30日(土)晴れ 「外人天国/大村憲司」
ギタリストとしてだけではなくプロデューサーとしてのキャリアも含めたポップス・アルバムとして仕上がっています。「STEELY DAN」のカバーや、昔好きだったというエレキ・インストもの等、彼の歴史、仕事が生かされたものでした。今回、このように廃盤になっていたアルバムが全て入手できることになったのはうれしい限りですね。今はもうかないませんが、この後にはブルース全開のアルバムを聞いてみたかったです。
8月29日(金)はれ 「春がいっぱい/大村憲司」
前2作から変わって、YMOからブレイクした新たな音楽シーンを映したアルバム。特に、高橋幸宏のリズムマシーンのようなドラミングが個人的にものすごく気になりました。ギター全開というよりも、アレンジを含めた楽曲を聞かせていくようなものでした。もっとギターを全面に押し出したものなのかな、と思って当時購入したのですが、ちょっと肩透かしだったかも。でも、時代を表した重要な1枚ではあると思います。
8月28日(木)雨のちくもり 「First Flight/大村憲司」
故大村憲司のファーストアルバム。時代はフュージョン真っ只中で、彼自身もその流れの中にいたために発表することができた。全曲他人の曲というのもちょっと意外な感じもしましたが、上質のフュージョンをきかせてくれます。ちなみに、「リズム・ロード」は是ちゃんのペンによるもの。憧れの憲司さんにとりあげてもらってさぞかし喜んだことでしょう。
8月25日(月)はれ 「STRARING AT THE SEA/THE CURE」
買ったときに聴いたっきり、ずっと聴かないアルバムって意外とあったりするんですが、これもそんな一枚。10年以上前に知人と趣味の話になって、音楽を聴くというのでどんあ?と尋ねたところ返ってきたのがザ・キュアー。でもってこのアルバム(シングルコレクション)を買ってみました。当時は??な感じですたが、今、改めて聞くとそれほど違和感がないんですよね。時代が追いついたってことでしょうか...。
8月24日(日)はれ 「FOOTLOOSE/Original Soundtrack」
MTVの出現により、音楽の発表の仕方が大きく変わったと思いますが、同様に映画の効用というのも大きくなったのはこの頃。「フラッシュダンス」で2曲のヒットが出たあたりではないでしょうか。
このアルバムは、半数以上の曲がシングルカット、そしてヒットしたというサントラという名を借りたコンピレーションといっても過言ではないかもしれません。しかしながら、収録曲のほとんどが、映画の脚本家による詩であったりして、映画とは密接な内容になっています。日本では最近流行の「曲をヒットさせるために映画とタイアップ」というのとは、違った形できちんと映画と密着していました。
タイトル曲を聴くと、オープニングのステップが目に浮かんできます。当時のヒット曲集としても、今聞いてとても楽しいアルバムです。
8月23日(土)はれ 「Plays Blue Note/Manhattan Jazz Quintet」
長かった雨もようやく上がり、夏らしい太陽が戻ってきましたが風はいつのまにか秋の匂い。今年のなつはどこへいってしまったんでしょうか。
で、秋を感じたのでJAZZ。JAZZといえばBlue Noteということで、このアルバムはMJQがブルーノートより選曲したナンバーをプレイしています(ってタイトルそおのまんまやんけ^^;)。
MJQはなんどかメンバーチェンジをしていますが、ここではチック・コリアのもとでリズムセクションを勤めていたジョン・パティツッチ、デイブ・ウェクウェルが息のあったプレイを聞かせてくれます。
海外では、JAZZに限らずロック等でもこうして名曲を何度も取り上げて、そしてそれらが演奏者の息を吹き込まれて新たな形をみせるというのがとても多く、また、名演も多いのですが、日本では日本人の曲によるそうした試みがあまりありませんよね。やはり、オリジナルを超えるのが難しいというのもあるんでしょうかね。
8月22日(金)はれ 「Guitar Shop/Jeff Beck」
トニー・ハイマス、テリー・ボジオを迎えて製作された80年代のラストアルバム。前作のFlashがボーカル・アルバムだったが、評判はイマイチということで、原点に立ち返って...ということではないかもしれないが再びインストアルバムとなりました。なんといってもトニーのドラムとバトルにも近いコンビネーションでしょうか。やっぱり、リズム隊は生がいいですね。ハーモニクスとアーミングを駆使した「Where were you」は、「Cause We've Ended as Lovers」と並ぶ美しいナンバーです。
8月21日(木)はれ 「Jeff/Jeff Beck」
ジェフ・ベックの新譜は「Jeff」と潔いタイトルがつけられたアルバムである。そのサウンドは、ここ2作と同様に打ち込みがメインのバッキングにジェフのギターが暴れまくるといった内容。なんというか、個人的にはこの打ち込みのバッキングがなんとも耳に馴染みません。次回作では是非とも生バンドをバックにやってほしいものです。
8月20日(水)くもり 「Briefcase Full of Blues/Blues Brothers」
ブルース・ブラザースのデビュー・アルバムはいきなりライブ・アルバムである。オープニングの「お前をはなさない」から、前編ブルース、ソウル一色。ジェイクの渋く、時にコミカルなボーカル、エルウッドの味のあるハープ(登場時に持っているブリーフケースを開けると、中にはハープがズラリ!!)を中心に繰り広げられるステージはかっこいいの一言です。個人的には「Soul Man」がイチオシ!!
8月19日(火)雨のちくもり 「Blues Brothers/Original Sound Truck」
ただのコメディコンビではなく、音楽活動も行っていたブルース・ブラザースの特徴が全て網羅されているような映画のサウンド・トラック。曲を聴いていると、シーンが浮かんできます。バンド・メンバーを集めるくだりで流れるアレサ・フランクリン、カウボーイ・バーでブーイングを受ける「ギミ・サム・ラヴィン」、喝采を受ける「ローハイド」、二人がステージから逃亡をはかる「スイート・ホーム・シカゴ」、ラストの「監獄ロック」....もちろん、ドタバタ全開のコメディも満載。ソウル、ブルースってかっこいいなぁと思わせた作品でした。
8月14日(木)雨 「TALK SHOW/GO-GO'S」
ジャケットからしてちょっと大人びた雰囲気になってきましたが、そのサウンドはピリッとしまってきたものの、ノリのよさはそのままです。このアルバムを最後に、メンバーの不仲でバンドは解散してしまい、ボーカルのベリンダ・カーライルはヒットを飛ばしていたこともありました。近年、知らないうちにオリジナルメンバーで再結成していました。不仲じゃなかったの?^^;
8月13日(水)くもり 「Beauty and the Beat/GO-GO'S」
ガールズ・ロックバンドの先駆けとなったゴーゴーズのデビュー・アルバム。ジャケットのデザインからして、プリ2系のバンドに影響を与えているというのがよくわかります。ソロ・プレイ等はなく、ひたすらノリだけで突っ走ってしまうようなサウンドは、曲の良さにも支えられていたのかもしれません。
8月12日(火)くもり「The Best of Eddie Cochran/Eddie Cochran」
泣く子も黙る「Summer time Blues」の原曲はこの人です。The Whoによる演奏が有名になってしまって、The Whoがオリジナル?と錯覚してしまいがちですね。
'50年代後半に3年余りの活動の後、交通事故で他界してしまった。ビートルズ等への影響を考えると、生きていたら...と思わずにはいられないアーティストの一人かもしれません。
8月11日(月)はれ 「VACATION/GO-GO'S」
夏休みというと、TV等でBGMとして流れるのがこのアルバムのタイトルトラックでもある「VACATION」。イントロのドラム&キーボード、そしてギターが絡んでくるあたりはなんともいえないかっこよさです。この勢いが、ゴーゴーズの全てでした。これを聴いてバンドをやろう!と思った女性は、きっとたくさんいたのではないでしょうか。
8月10日(日)はれ 「君をこえる日/角松敏生」
凍結前に発表されたミニ・アルバム。タイトル曲「君をこえる日」は個人的に失恋ソングNo.1かも。「時の挽歌」で繰り広げられるギター・バトルにはギタリスト・角松を感じさせて好きな1曲です。
8月9日(土)「LIVE ALIVE/Stevie Ray Vaughan and Double Trouble」
飛行機事故により惜しくもこの世を去ったスティーヴィー。その早すぎる死が余計に聞く人に何かを感じさせるのでしょうか。BB&Aでも演奏されている「迷信」がここでも取り上げられています。また、ジミヘンの「Voodoo Chile」もオリジナルより骨太な感じがします。ジェフやジミヘンのプレイと聴き比べるといいかも。
8月8日(金)くもり時々雨「BB&A LIVE IN JAPAN/Beck,Bogard&Apice」
やっぱり2枚作って解散してしまったBB&Aのライブアルバム。念願かなって結成されたグループでしたが、アルバム1枚のテンションしか維持できなかったようです。やはり、結成までの紆余曲折がジェフを萎えさせてしまったのでしょうか...。
8月7日(木)はれ 「Reasons for Thousand Lovers/角松敏生」
角松サウンドが円熟味を増した頃のアルバム。それまでのロック、フュージョン・サウンドに沖縄等のエスニックな香もプラスされるようになりました。そして、ここにも飛行機ものが...^^;。
8月6日(水)はれ 「Summer 4 Rhythm/角松敏生」
角松のニュー・アルバムは、正に「待ってました」とファンが言わんばかりの快作ではないだろうか。ここ数作は、メッセージ色の濃い、メロディ、アレンジも内省的なものであったが、今回は夏を全面に押し出したポップな出来となっている。ある意味でお約束のエアポートものも入っているのは、何か吹っ切ったものがあるのでしょうか。
タイトルが示すとおり、ギター、ベース、ドラム、キーボードとい4リズムをバックにバンドっぽいサウンドで、これぞポップスの基本というアレンジである。一人がコード主体のカッティング、一人がシングル・ノートという構成も、ギターが二人いる場合の見本のような演奏となっている。このアルバムを聴くと、今回のツアーのチケットが手元にないのが残念でなりません。
8月3日(日)はれ 「Pacific/Various Artists」
長かった梅雨も明け、ようやく夏本番の暑さとなってきました。ちょっとけだるい夏の夕方にビールを飲みながらリラックスということで取り出したこのアルバムは、もう25年も前に録音されたインスト・アルバムです。細野晴臣、鈴木茂そして山下達郎(!)の3人がそれぞれ太平洋をテーマに作られました。
このあたりで、既にYMOの下地はできていますし、達郎のインストというのもそれほど例がないので、それなりに貴重なアルバムだったのかもしれません。
いやー、それにしても暑いです。ビール(というより発泡酒^^;)が美味いです...。
8月2日(土)はれ 「GRATEST HITS/Gloria Estefan」
夏といえばラテン!!ということで、最近はご無沙汰ですが、80年代にラテンをディスコ・ビートに乗せてヒットを連発したグロリア・エステファンです。元々はマイアミ・サウンド・マシーンという、いかにも熱いぜ!という名前のグループでボーカルをやってましたが、いつのまにか、ソロでも活躍するようになりました。「CONGA」なんて曲は、是非ともClub Medのプール・サイドで聞きたいですな。でもって、酔っ払って踊りまくると^^;
戻る