2003年10月の一枚
10月31日(金)晴れ 「星のルージュリアン/松任谷由実」
その昔、化粧品のCMにも使われていたユーミンのシングルです。ユーミンの場合、大抵の曲はアルバムに収録されるのですが、これはシングルのみの1曲。しかも、今は廃盤となっているので中古で入手しないといけません。こうした曲を集めてシングルコレクションのようなコンピレーションがいずれできそうですね。
サビをファルセットで歌うという、ユーミンにしては珍しいタイプの曲。都会で何かをつかもうとしている女性に語りかけるような、意外な名曲かもしれないです。
10月30日(木)晴れ 「Longtime Favorites/竹内まりや」
昔懐かしいポップスのヒット曲のカバー集である。いつもは達郎色にそまり切っているが、今回は服部克久の手による曲も多く、ある意味新鮮であるかもしれない。どちらかといえば、原曲を損なわないアレンジが多いので、ちょっと物足りない気もします。別に、竹内まりやがやらんくても....って。目玉は、やはり大瀧師匠とのデュエットでしょうか。もちろん、夫君とのデュエットも入ってますよん。さて、これで達郎も自分のアルバムに取り掛かれるでしょうか?
10月26日(日)晴れ 「Who's next/The Who」
先日、ワールドシリーズ開始前のヤンキー・スタジアムに流れていた、シンセによるシーケンス・フレーズ。どこかで聴いたことが...と思い出したのが、このアルバムに収められていた「ババ・オライリー」でした。なぜこの曲が?というのはわかりませんが、今でもこうして流れているというのがうれしかったりもします。
ザ・フーのアルバムの中で最高傑作を争うこのアルバムは、紆余曲折があって誕生したらしいのですが、今発売されているバージョンでは、そのときのセッションの曲や、ライブの模様も収録されています。お得です。
10月19日(日)晴れ 「Virtuoso/Joe Pass」
最近、通勤では本を読んでます。なんせ片道2時間近くかかるので1週間で2冊くらい読めちゃうので、この数ヶ月で20冊は読んだかも。なので、CDを聴く機会がずいぶん減ってしまったので週末に聞く音楽が結構新鮮に思えることもあります。
このアルバムは、ジャズ・ギターの金字塔ではないでしょうか。普段自分が弾いているジャンルとはまったく異なるために、ジョー・パスのプレイ、特にコード感には目からうろこが落ちる思いです。秋の夜長にグラスを傾けながら聞くのにもぴったりかも。
10月18日(土)曇り後雨 「Tomorrow,Today/Gilbert O'sullivan」
「Alonr Again」が有名であろう、ギルバート・オサリバンのベストアルバムです。大ブレイクはなかったようですが、ポップス系のミュージシャンにはかなり影響を与えているようです。あの角松もカバーした「Get Down」なんかは、佐野元春の「スターダスト・キッズ」の中に見え隠れしたりします。
10月13日(月)曇り時々雨 「Tear-Drops Calendar/須藤薫」
カレンダーの順番で曲を並べたコンピレーション。聴いていて楽しいアルバムです。いまひとつ、メジャーになりきれない須藤薫ですが、それは盟友の杉真理と同じってことか^^;。このポップ・センスは双璧って感じがしますが、そのからっとした明るさがもうひとつ、日本大衆の心をつかめないのかも。
10月12日(日)曇り 「The Ventures Melody Hits in Japan/The Ventures」
ベンチャーズが、何故これほどまでに日本に好まれたか。やはり、日本の曲を多く取り上げたり、また、日本人のために曲を書き下ろしたりしたためではないでしょうか。このアルバムは、ベンチャーズが日本の歌手のために書き下ろした曲によるコンピレーションです。前半はそれぞれオリジナルが歌われたもの、後半はベンチャーズによる演奏。「雨の御堂筋」や「京都の恋」といった地名シリーズが日本人の心をくすぐったのかもしれません。関西でカラオケ歌うときには、この辺から歌わせていただいております^^;。
10月11日(土)晴れ 「The Ventures Forever/The Ventures」
今でも定期的に来日を続けるエレキ・インスト・グループ。60年代に一世を風靡したが、ブームが去った後も、根強いファンに支えられて活動を続けている。誰しもが一度は聴いたことがあるその曲たちは、今でもいろんな事を考えさせられます。
このアルバムは山下達郎の選曲によるもので、ヒット曲の網羅というよりは、達郎氏のこだわりによって作られたものです。もちろん、ライナー・ノーツも達郎氏が書いてます。こうしたところから考えても、あの世代に与えた影響というのは計り知れないものがあったんですね。
10月5日(日)晴れ 「もう一度夜を止めて/崎谷健次郎」
3曲入りのマキシ・シングル。時計のCMでこの曲を聴いたときには衝撃を受けましたね。もう20年近く経ってしまうのではないでしょうか。ちなみに、他の収録曲は、映画の主題歌で現在もライブで盛りあがる「思いがけないシチュエイション」、ミディアム・ナンバーの「夏のポラロイド」と代表曲ばかり。この1枚で崎谷の全てが網羅されてしまうような感じです。
10月4日(土)晴れ 「The Lumb Lies Down On Broadway/Genesis」
メンバーチェンジの激しいジェネシスですが、このアルバムの頃の布陣が一番ジェネシスらしいものではないでしょうか。そして、本作を最後にピーター・ガブリエルは脱退してしまいます。
このアルバムはThe WhoのTomyやピンク・フロイドの「The Wall」と並ぶ、コンセプトアルバムの代表作でしょう。ポップさと緻密な音作り、そしてピーターのシニカルなボーカル。それにしても、フィルのドラムはこの頃から相変わらずドタバタしてますね(それが味なんですが)
10月3日(金)晴れ 「E.L.O.'s Gratest Hits/E.L.O.」
ロックとオーケストラの融合というのはビートルズを始めとして、そんなに最近のことではないでしょう。しかし、バンドとして、そうした形をとっていたというのは後にも先にもこのE.L.O.くらいのものではないでしょうか。
リーダーであるジェフ・リンはその後も、プロデューサー、アレンジャーとしてロックの(特にポップ面で)重要な出来事にさりげなく現れています。またどこかで、聞き覚えのあるオーケストレーションが聞こえたら、それはジェフ・リンの仕事かもしれません。
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