2004年9月の1枚
9月26日(日)雨 「桜花爛漫/渡辺香津美」
香津美さんのセッション企画「MOBO倶楽部」によるライブアルバムです。この頃「MOBO」を発表してノリに乗っていた香津美さんは日本におけるMOBO BANDを結成し数々のセッションをこなし、その集大成的な意味も含めて、多数のゲストを招いてのライブを収録しています。香津美さんは私にとってはジャズの楽しさを教えてくれました。それまではロックを聴いていたのが、フュージョンへと興味を移しその中で出会ったのが香津美さんです。勉強トリオを今は亡き六本木ピットインで見たときの衝撃は未だに忘れられません。
このアルバムでも香津美一家とでもいくべきおなじみのメンバーをバックに代表曲を弾きまくっています。中でもポップな「American Short Hair」「Good Vibration」「遠州つばめ返し」なんかは何度、そしてどんなメンバーで聴いても楽しいですね。
9月25日(土)曇り時々雨 「The Best Of The Spencer Davis Group/The Spencer Davis Group」
スティーヴィー・ウィンウッドが在籍していた時代のベストアルバム。グループ名とはうらはらに、音楽的なイニシアティヴを握っていたのは紛れも無くスティーヴィーでした。ボーカル、キーボードの他にリード・ギターもこなしていたとは知りませんでした。
後に多数のアーティストにカバーされた「I'm a man」「Gimme Some Lovin'」がやっぱりいいですね。後者はあのブルース・ブラザースの映画の中でも彼らがカバーしています。それと、今回聞きなおして気が付いたのですが、「Keep On Running」はプリプリの某曲の元ねただったんですね...。
9月24日(金)曇り 「Hotel California/The Eagles」
あまりにも有名なタイトル曲で幕を開ける、70年代ロックの代表的なアルバム。結局、イーグルスはこのホテル・カリフォルニアから抜け出すことが出来ずに終わりを告げることになってしまいました。
ジョー・ウォルシュを迎えてハードさを増したサウンドがアルバム全体を支配していますが、「Take it easy」な雰囲気は微塵も感じさせない退廃的な雰囲気が流れています。時代が生んだアルバムだったのかもしれません。
9月23日(木)晴れ 「Best One/Buddy Holly」
50年代後半に実働2年間ほどでしたが、その影響は多大なるモノがあるバディー・ホリー。ビートルズ、ストーンズをはじめとして、彼の楽曲をとりあげ、彼のスタイルに影響を受けたアーティストは数知れないでしょう。ただ、なんとなく思うのは、その活動が短期間でそして終わりが衝撃的であった点がこうして後世に残るひとつの要因ではないかと思うこともあります。
9月22日(水)晴れ 「The Best Of The Manhattan Transfer/The Manhattan Transfer」
男性二人女性二人のコーラスグループ、なんて解説はいらないでしょう。コーラスの素晴らしさはもちろんですが、取り上げる楽曲の料理の仕方がまたかっこいい。特にジャズナンバーをとりあげてそこにコーラスをつけるなんていうのは日本ではなかなかお目にかかれないと思います。中でもウェザー・リポートの「Birdland」はオリジナルを超えんばかりの出来だと思います。
9月20日(月)晴れ 「BEST SELECTION/尾崎亜美」
未だに現役バリバリで活動を続ける尾崎亜美の初期のベスト・アルバム。なんといっても「オリビアを聴きながら」は杏里への提供曲ではありますが、名曲中の名曲ではないでしょうか。このアルバムにはそんなセルフカバーを始めとして当時の尾崎亜美の魅力がしっかり詰め込まれています。自らのヒットより、他人への提供曲がヒットしてしまうというのはヒットメーカーとしての宿命なのかも。
9月19日(日)晴れ 「Yesterday&Today Live/Y&T」
既に解散してしまったグループのラスト・ステージを収めたライブ・アルバム。元々はブリティッシュ・ロックを基本とした音だったようですが、LAメタルブームによりそのスタイルを合わせたもののブームの衰退に伴い解散に追い込まれてしまったようです。初来日の東京でのライブは語り草となっているようですが、そのときに作られた曲も彼らの代表曲となっています。
それにしても、こうしたグループの曲もギターを弾いていなかったら一生聴くことはなかっただろうなぁ。
9月18日(土)晴れ 「Their Gratest Hits/The Eagles」
フェアウェル・ツアーと題して、再び日本に上陸するイーグルスの初期のベストアルバム。この頃はまだバーニーのカントリー・フレーバーがプンプンする曲が多勢を占めていました。そのバーニーが脱退、「呪われた夜」のヒットによってイーグルスは新たな段階へと進んで行きます。確かに、このアルバムの中で「呪われた夜」は際立った存在となっています。また、「Take it to the limit」「The best of my love」「Desperado」等のバラードナンバーに佳曲が多かったですね。
9月17日(金)晴れ 「Caution!/鈴木茂」
3枚目のソロ・アルバム。名曲「レイニー・ステーション」が収められています。とても上質なポップ・アルバムですが、ボーカルがもう一歩といったところでしょうか。しかしながら、このアルバムあたりから鈴木茂のアレンジャーとしての実力が認められ始め、あちこちでアレンジャーとして起用され始めたような気がします。個人的にはユーミンのアルバムくらい弾いてくれた方がうれしいのですが...。
ちなみに、クレジットはされていないようですが「レイニーステーション」他1曲に小田さん&ヤッサンのオフコースがコーラスとして参加しているようです。
9月16日(木)晴れ 「LAST NITE/Larry Carlton」
ラリー・カールトンの中期のライブアルバムですが、Room335等の曲は入っていません。音色はロックですけど、フレーズはジャズっぽく、マイルスの曲等が取り上げられています。ラリーのベースになるものを感じさせる、そんな緊張感あふれるライブ・アルバムです。
9月12日(日)晴れ 「Fankacoustics/角松敏生」
角松の新しいアルバムは「Solid SIDE」「Elastic SIDE」の2枚組アルバム。「Solid SIDE」はファンクテイスト、「Elastic SIDE」はアコースティックテイストで、それぞれ参加ミュージシャンを違えるとという凝り様。どちらも角松らしさが十分に感じられますが、どちらかといえば「Elastic SIDE」の方がしっくりきているような気がします。また、「もう一度・・・and then」が新たなアレンジで収録されています。
このアルバムに伴うツアーも2種類のセットが用意されていますが、果たして紙飛行機はいずれのセットで飛ばすことができるのでしょうか?
9月11日(土)晴れ 「WAになっておどろう/AGHARTA」
なんと長野オリンピックの閉会式まで出演してしまった長万部太郎(またの名を角松敏生)率いるアガルタの大ヒットシングル。V6も歌っていますが、やっぱり本家アガルタの方がいいっす。前日のTOKIOのアルバムでも角松のアレンジによりTOKIOがカバーしていますが、角松のアレンジというのが原曲を意識するあまりちょっとオーバープロデュースというか...。原曲が良すぎるのでこうしたリアレンジが難しいですね。
保育園で何かやろうということになったら、絶対この曲を押します(笑)。
9月10日(金)曇り 「TOK10/TOKIO」
ジャニーズの中でもちょっと変わった芸風をもつTOKIOの10周年記念アルバム。ジャニーズ関連の大ヒット曲をカバーしたアルバムということで、ファンにとっては賛否両論だったようです。
さて、内容はというと各曲毎に異なるプロデューサーを迎えてメンバー全員がボーカルを担当していくというもの。このプロデューサー陣が豪華。小西康陽、曽我部恵一、高見沢俊彦、Towa Tei、角松敏生(!)、SKETCH SHOW(!!)、TOTO(!!!)、Adrian Belew(!!!!)。ロックを基本とした人たちばかりですが、よくぞこれだけバラエティに富んだ人を集められたものです。かっこよかったのは、アコースティックにアレンジされた「100%・・・SOかもね」(by曽我部恵一)かな。
TOKIOはバンド形態のグループなのでどれだけの演奏をしているのか?というところも気になっていたのですが、自分たちの演奏はデビュー曲の再録の1曲のみ。ただ、この1曲が一番バンドらしさを感じました。その昔、CXの「LOVE2愛してる」で城島がワウを使った演奏をしているのを見て衝撃を受けて以来、いつか彼らの演奏を聞いてみたいなぁと思っています。さすがに40過ぎたオヤジがコンサートを見に行くのも気が引けてしまうし。全編バンドとしての演奏だったらDVDを買おうかなとも思うのですが、きっと楽器を持たずに歌ったり踊ったりというのがあるだろうし。悩ましいっす。
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