2004年10月の1枚

10月31日(日)曇り後雨 「The Best Of Joe Walsh/Joe Walsh」

 現在来日中のイーグルスのギタリスト、ジョーのソロ時代のベストアルバム。やや中途半端な感は否めないのですが、ソロでどんなことをやっていたかというのをとりあえず触れてみるのはいいのかも。かくいう私も、そんな気持ちで購入したのですが、ジョーのギタースタイルがいろいろ詰まっていて入門には良かったかな。
 どことなく人を食ったようなところがあって、いまいち評価されていないのですが、もっと表舞台に上がってもいい人だと思います。

10月29日(金)晴れ 「ソルファ/ASIAN KUNG-FU GENERATION」

 4Pのギター・バンドです。歌詞やジャケット等からはっぴいえんどから脈々と続く、正統派の日本語ロックという感じが伝わってきます。「君の街まで」のPVは、オリンピックの時期とも重なってものすごくインパクトがありました。くるりといい、このAKGといいシンプルなギター中心のアレンジは私のハートをわしづかみです。
 オフィシャルのHPに掲載されている日記ではアルバム解説なんぞも連載されていて、いろいろその曲への想いが伝わってきます。すごくストイックなバンドだなと思ったりします。

10月25日(月)晴れ 「LIFE/小沢健二」

 オザケンの名盤です。アコースティック・ポップの極みです。最近、CMで「愛し愛され生きるのさ」が使われていて、思わず聴きなおしてしまいました。今日の青空で銀杏並木を歩いたりするのにぴったりのアルバムかもしれないです。小沢健二って人は、自分をカテゴライズすることなく、その時々であらゆるジャンルをにチャレンジしているようですが、このアルバムは特にポップセンスが凝縮されているのではないでしょうか。私が在籍しているバンドでもカバーした「ぼくらが旅に出る理由」なんかは「あの曲のパクリだろ」なんて突っ込むのではなく、ポール・サイモンへのリスペクトだ、と感じながら聴くのがいいですよね。これだけ捨て曲がないアルバムというのもそうそうないと思います。

10月18日(月)晴れ 「On Pleasure Bent/Flipper's Guitar」

 「続カラー・ミー・ポップ」と邦題がついたライブアルバム。後期のフリッパーズはどちらかといえばスタジオ・アーティストのような感じですが、ここではギター・ポップ全開です。英語の曲から代表曲までその魅力が余すところなく伝わってきます。ちょっともたるギターとか微笑ましいかも。私はライブ映像を見たことがないのですが、メインでギターを弾いているのはどっちなんでしょうな。今の活躍を見ると小山田くんのような気もするし、当時のフォーメーションや「弾くのがつらかった」というようなインタビューを考えると小沢くんのような気もするし...

10月17日(日)晴れ 「Singles/Flipper's Guitar」

 稀有のポップ・ユニットだったフリッパーズのシングル集。特に二人になってからの爆発ぶりは目ざましいとともに、その偏り方が徐々にユニットの崩壊へと近づいていくことが判るような、そんな流れを感じさせるアルバムです。中でも好きなのが、アルバムとは別バージョンの「カメラ!カメラ!カメラ!」このスピード感は素晴らしいです。David Ruffyのドラムによるところが大きいかもしれません。この頃はどちらかといえば小沢健二がギターをメインで弾いていたようにも思いますが、ソロになってからは小山田圭吾の方がギタリストとして活躍が目立ちますね。最近では坂本龍一のバックでよく見かけます。とてもサイケなギターを弾いています。もう一人のKOは最近はどうしているんでしょうね?
 ちなみに、最近日産(マーチ)のCMで使われている「ダバダバ」いってる曲も彼らの曲「恋とマシンガン」です。これも名曲!!

10月11日(月)曇り 「Sunset Hills Hotel/Various Artists」

 バブルの産物のようなフュージョン系企画ものアルバムです。鈴木茂のプロデュースで、様様なコンポーザーの曲をスタジオ・ミュージシャンが演奏するというもので、作曲は鈴木茂をはじめとして南佳孝、大貫妙子、伊藤銀次、加藤和彦、門あさみ、宮城伸一郎、松任谷正隆等、バリエーションに富んだメンバー。ミュージシャンもスタジオ系のそうそうたるメンバーが集まっています。
 ただ、そういった点を踏まえて聴かないと単なるBGM集に聞こえてしまうのは、こうした企画モノの宿命でしょうか^^;。

10月10日(日)曇り 「The Very Best Of Puffy/Puffy」

 フォロワーが出そうで出ないパフィー。これはやはり亜美・由美の個性によるところが多いと思います。そして、何より奥田民生の企画の勝利。自分が聞いてきたロック・ポップスを、パフィーの二人によみがえらせるという、まるでロック・ポップスの巫女のようになっています。これをパクリだ!!と言う人はさすがにいないですよね。原曲への尊敬がそこらじゅうに感じられます。「アジアの純真」を聞いたときの衝撃。あのだらだらとした歌い方とELOもろだしのアレンジ。その後の曲でも次々と繰り出される名曲への想い。
 私生活でも何かと話題を提供してくれる二人ですが、これからもロックの巫女として活躍して欲しいと思います。

10月5日(火)曇り 「AGHARTA2/AGHARTA」

 1と同時に発売されていたアガルタの2枚目。1枚に収まりそうなところを2枚に分けてしまいましたってところが、あんとなくミニアルバムが多いインディーズっぽさを狙ったところなんでしょうか。
 アガルタはアルバムだけではなくライブ活動も行い、今は亡き新宿パワーステーションで久々の角松の姿を拝むことができました。その後、オリンピックの閉会式に出演したり、角松のライブでゲストで出演したりと、角松にとってはなくてはならないユニットになっているようです。

10月4日(月)晴れ 「AGHARTA1/AGHARTA」

 凍結中の角松というか、長万部太郎が結成したグループ。パーカッションをメインとしてユーモアあふれる曲から、これぞ角松サウンドといった曲まで、角松のアルバムとは違った楽しさがあふれるアルバムになっています。当初はインディーズで正体を明かさずリリースしたのですが、やはり正体がばれてしまいあっという間にファンに知れることとなりました。かくいう私もそんな声にのって購入、角松の復活を喜んだ一人です。
 最初の数曲は、他のメンバーのボーカルが目立ったりしていて角松はいずこといった感じでしたが、「総武TRAIN」ではどう考えても角松でしょう、ということでにんまりしてしまいました。

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