2004年11月の1枚

11月26日(金)曇り 「LIVE AID/Various Artists」

 もう20年近くになるんですね。あのイベントから。当時、フジテレビで中継していたかと思うのですが、ゼッペリンの時にスタジオへ戻した(orCMに入った)で、思わず激怒して電話してしまったことを思い出します。で、今回のDVDにもゼッペリンは入ってません。あまりに出来が悪かったので、アーティスト側が許可しなかったらしいです。それにしても、内容はまさにジューク・ボックス。当時のヒット曲が満載。よくもこれだけのアーティストが集まったものです。もう二度と集まらないでしょうね、こんな面子は。
 というか、こんなイベントをしなければならなかったことが、そもそもの根底にあるということを考えさせられます。ボブ・ゲルドフが、そうした問題の掘り起こしをやっていくにつれて明らかになってくる様様な障害。それでも、何かをやらずにはいられない、そんな気持ちが全体からあふれてきます。ライブはもちろんですが、BAND AIDのドキュメンタリーだけでも見る価値はあります。というか、みなさん、見ましょう。
 こうしたイベントを見るたびに思うのは、日本という国の意思は希薄だなぁと。

11月14日(日)曇り 「VIVA! 6×7/松任谷由実」

 ユーミン2年ぶりのオリジナルアルバムは、ちょっと昔を感じさせる、なかなか好感がもてる仕上がりです。一番良かった、っていわれている頃のにおいがぷんぷんしてきます。オープニングでがつんときて、バラエティに富んだ曲が続き、後半でアップテンポな曲を織り交ぜ、ラストはそのアルバムのテーマを歌い上げる、そんなユーミン・パターンにはまっています。残念なのはヒット曲がないことですかね。でも、聴けば聴くほど味がでてきます。そういえば、ユーミン本人がジャケット等に出てこないのって久しぶり?

11月13日(土)晴れ 「YOSUI TRIBUTE/Various Artists」

 ついに出ました。井上陽水のトリビュート。奥田民生が秀逸ですな。トリビュートもこれだけ乱立すると、何か違うパターンの企画ってないものか...。

11月12日(金)雨のち曇り 「What's Goin' On/Marvin Gaye」

 軽やかなメロディに重なるテーマは、戦争や環境問題など、非常に重いものです。日本と海外における音楽の差というのはこうしたところにあるのかもしれません。ビジネスだけではなく、表現手段のひとつとして、海外では定着しているんですね。でも、歌詞が判らないとしても、タイトル曲や「マーシー・マーシー・ミー」の素晴らしさが色あせるものではないと思います。ただ、本来の色ではないのかもしれませんが...。

11月11日(木)曇り 「The CD of JB/James Brown」

 日本では「げろっぱ」で通っている「King of Funk」「King of Soul」。歌うというより、体からほとばしるものがある、そんな感じがします。こういったジャンルをやるなら、一度は聞いたほうがいいかもしれないですね。

11月10日(水)晴れ 「STAR BOX/Janis Joplin」

 悲運のシンガー、ジャニス・ジョプリンの企画モノベストアルバム。心の奥から搾り出すような歌声は、上手いとかヘタとか、いい声とか悪い声とか、そんな次元を通り越して、聴くものの心をゆさぶります。逝くべくして逝ってしまった、そんな感じがします。

11月9日(火)晴れ 「KINGS/Red Warriors」

 ストレートなロックンロール・バンドですね。もう、頭を空っぽにして聴かないとって感じです。

11月1日(月)くもり 「ケダモノの嵐/ユニコーン」

 奥田民夫が在籍していた今は無きユニコーンの4枚目のアルバム。内容的にはメンバー個々が曲作り、ボーカルを担当していて一見ばらばらになってしまいそうなところ ですが、ぎりぎりなところで統一感があります。ユニコーンというと奥田民夫となってしまいますが、このアルバムでは奥田民夫はユニコーンの一部でしかない、そう思 わせます。そんなパワーを持ったグループだったんですね。聞きなおして今更ながら驚いています。
 内容は大人の曲ですよね。「命果てるまで」とかって、自分が中高生の頃に聞いてもきっとわからなかったと思います(今は小学生でも判るって?(-_-;))。やっぱり、「男」シリーズが秀逸かなぁ。


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