2006年4月の一枚

4月30日(日)曇り 「Nature Boy/伊藤銀次」

 続けて聞くと同じアルバムですか?っていうくらい、前作を踏襲した音作りです。佐野元春に施したアレンジは本作でも健在。でも、この頃の音というのは、今聞くとちょっと痛いです。思いっきり古く感じるのは、そのエレクトリックな風合いからでしょうか。

4月29日(土)曇り 「Get Happy/伊藤銀次」

 プロデューサーとして時代を創ってきた、というか自分も造られちゃってます。「夏のシャングリラ」なんかはa-haですか?ってな感じ。ポップなロックが基本なのはこれまでと一緒ですが、より時代に合わせた音作りになっています。

4月23日(日)雨 「ケースバイケース/泉谷しげる」

 91年当時のベストアルバム。remixやライブなど、ファンにとってはうれしいテイクが多く含まれています。この頃はLOSERや下郎といったバンド・ユニットとしての活動も多く、特に前者ではU2を思わせるモダンなアレンジの春夏秋冬など、新たな魅力も引き出されていますが、どこへいっても泉谷は泉谷、そんな強力な個性を感じずにはいられません。

4月22日(土)曇り 「REAL TIME/泉谷しげる」

 1983年のライブアルバム。吉田健のベース、チャボのギターを中心に骨太なロックを聞かせてくれます。春夏秋冬等の初期のイメージはどちらからといえばアコースティックの弾き語りなのですが、徐々にロックよりのテイストと融合することにより、そのパワーが際立つようになtってきました。その様子はやはりライブの方が伝わっていると思います。チャリティー等も多いように、世の中の問題に敏感で、このアルバムでも新しい曲はそうした当時の問題点を浮き彫りにした曲が多いです。熱いですね...

4月18日(火)晴れ 「Person To Person/伊藤銀次」

 このアルバムは、もうオープニングの「夜を駆け抜けて」につきるでしょう。佐野元春がコーラスとして参加しているこの曲は、おもいっきり主役が食われてます^^;。ボーカリストとしては、ロックというよりもポップスよりかもしれないです。佐野元春とのかけあいは、いかにもつらいです。ただ、そのポップ・センスが与えた日本の歌謡界に与えた影響は、古くは沢田研二から、最近ではウルフルズまで、かなり大きいと思います。

4月17日(月)晴れ 「TUNE BOX/安部恭弘」

 「the summer 1986」とサブタイトルがつけられた5枚目のアルバムです。夏を感じさせるシティ・ポップスといった感じで、当時の流行を匂わせますが、そのイメージが故にいまひとつ爆発できない、ちょっと損な役回りかもしれないです。一時期、小田和正のツアーにもコーラス&ギターとして参加していました。ファルセットの使い方がちょっとヤッサンににていたりして、そんなところがひょっとしたら無意識に小田さんの頭にあってオファーがあったのかもしれないな、なんて、改めて聞きながら勝手に思ってます。

4月16日(日)雨のち曇り 「Still Crazy For You/クレイジーキャッツ&Yuming」

 クレイジーキャッツ20年ぶりのシングルは、結成50周年を記念する意味でも豪華な内容となりました。クレイジーキャッツ名義ではありますが、ほとんどユーミンのシングルといっても過言ではないかと思います。
 現存のメンバーの演奏はもちろん、既に他界しているメンバーの演奏もサンプリングして重ねるという力の入れよう。谷啓のボーカルが年輪を感じさせます。何より、植木等のモノローグがクレイジーキャッツならではですね。クレイジーキャッツとやりたいミュージシャンは多いと思うのですが、今回のような企画は松任谷夫妻と組んだからこそ成し得たような気がします。

4月15日(土)曇り 「JALANの風/あんべ光俊」

 ライブ音源をベースに収録しなおしたベストアルバム的な作品。25周年ということで新たなスタートの意味もあったようです。個人的にはライブのメンバーである松尾一彦の演奏が収録されているのがうれしい(って全然あんべじゃないしゃん^^;)。飛行船のナンバーもボーナス・トラックとして収録されています。
 現在でも東北を中心に様様なイベントに絡みながら地道な活動を続けています。またライブに行きたいです。松尾さんを見に(笑)。

4月14日(金)曇り 「遠き風の声/あんべ光俊」

 あんべ自身のレーベルから発表されたアルバム。オフコースに歌詞を提供した「一億の夜を越えて」も収録されています。森園勝敏、佐藤ミツルという四人囃子の元ギタリストが参加しているということで、違った意味でも注目してしまいました。

4月13日(木)雨のち曇り 「'80のバラッド/泉谷しげる」

 「ロッカー」泉谷しげるを認知させた代表作。「翼なき野郎ども」「エイジ」等の代表曲が収録されています。加藤和彦によるプロデュースが、泉谷のロック性を開花させた、ターニングポイントになったアルバムだったと思います。

4月12日(水)雨のち曇り 「GIANT HOP STEP JUMP/子供バンド」

 元々はミニアルバム3枚だったのをCD化では一枚のアルバムに収録してくれてうれしさいっぱいってところでしょうか。とにかく盛り上がるそんな元気のよさと、シリアスなバラードが同居するスタイルはある種、歌謡曲にも通じるものがあったかもしれません。カバー曲も収録されていますが、あえて日本語の歌詞をのせて歌うあたりに、ロックのスタイルだけではない、言葉にもこだわりを感じさせました。ちなみに、うじきつよしはリック・デリンジャーを敬愛していまして、その昔はギター雑誌で対談(っていうか、インタビュー?)なんかもしていたような気がします。ロックンロール・フー・チー・クーが収められているのはそんなところからきているんですね。

4月11日(火)曇り後雨 「Power Rock Generation/子供バンド」

 うじきつよしといえば、「カルトQ」の司会や俳優として活躍している好青年、てないめー時が定着しているかと思いますが、実はロックバンドのボーカル&ギタリストだったということは、あまり世間の人はご存知ないかもしれないですな。ミニアンプがついたヘルメットをかぶってギターを弾きまくるその姿はインパクトがありました。ストレートな日本語ロック、そんなイメージのバンドでしたね。

4月10日(月)曇り 「4Way Street/CSN&Y」

 なんだかしょっちゅうくっついたりはなれたりを繰り返していたバンドが残した素晴らしいライブアルバム。一枚目はアコースティック・セット、2枚目はエレクトリック・セットというように、幅広い音楽性を持っていました。オープニングは「Y}抜きの3人で「青い瞳のジュディ」のエンディングからフェード・インしてくるという構成。あえて丸ごと収録しなかったところに4人であることのこだわりを感じます。
 それぞれの人間性を感じられるアコースティック・セットもさることながら、エレクトリック・セットのギター・バトルは鳥肌が立ったひとも多かったようです。そんなぎりぎりで勝負していた4人だったので、活動した期間は短く、このライブアルバムと3枚のスタジオ録音があり、それ以外はY抜きの3人の活動で細く長く続いているユニットですね。

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