1996年8月13日 荒井由実 with old friends

ユーミンファンの多くが聞きたいと思っていたことが、中野サンプラザで 行われました。運良くチケットを入手できたわたしは幸せ者です。
Yumi Arai The Concert with old friends
私は初日(8月13日)に行きました。

開演予定時刻を15分ほど過ぎたところで、ブザーがなります。ピアノのイントロとともに幕があがり、そこには機材だけが並んだシンプルなセット。
武部聡のピアノで歌う「卒業写真」でスタートしました。この曲だけでいろんな思いが頭をかけ巡ります。そして、リズムマシンにのってのユーミンの紹介でバンドが次々とステージに。
ああ、ここに細野さんがいればと思ったのは私だけでは無いはず。ドラムスには林立夫がいるのですから。もちろん、ギターは鈴木茂、キーボードに松任谷正隆。キャラメルママの3/4がそこにいました。ベースにいつもの田中章弘、パーカッションに斎藤ノブ、コーラスはBUZZの二人(東郷昌和・小出博志)に松岡奈穂美、そしてサックスはJake.H.Concepcion。
うねるようなリズムで「あなただけのもの」へとなだれ込みます。
「生まれた街で」「空と海の輝きにむけて」と続き、幻のデビュー曲ですと紹介され「返事はいらない」。次にコーラスで登場したのは束ねた髪がかわいい山本潤子さん。そこで私は今ごろ気がついたのでした。
あの、イントロのコーラスの主に、「あの日に帰りたい」。潤子さんはこの1曲で下がります(贅沢!!)。「中央フリーウェイ」のあと、また昔の仲間である日色純一が登場します。うすい編成でお送りしますといって始まったのは「チャイニーズスープ」。バンドはここでいったん下がります。ステージにはピアノのユーミンとギターを持ったBUZZの二人。
セッションミュージシャンだったことがあるのよ、という曲は「ケンとメリー〜愛と風のように〜」。車のCMが懐かしい。
ここからユーミン一人となり「ベルベットイースター」「ひこうき雲」。
涙ぐむ人もちらほら。かくいう私もちょっと目頭が...
バンドのメンバーが登場し入れ替わるようにユーミンが退きます。バンドだけで演奏されたのは「ソバカスのある少女」。もちろん鈴木茂のボーカルもあります。曲の終わりに着替えを終えたユーミンが登場して「goodluck&goodbye」「12月の雨」「雨のステーション」から「コバルトアワー」で盛り上がり「まちぶせ」で幕を閉じます。

アンコールは、それまで335とストラトしか手にしていなかった鈴木茂が黒のレスポールで弾き出すイントロは「14番目の月」。ここが一番盛り上がっていたでしょうか。続いて演奏したのは、「春よ来い」(なぜでしょう??)。ツアーの時のようにエンディングにのってメンバーが全員退場します。

客電がつき、終演のアナウンスが流れ一部の人たちは帰り始めますが、もう2度とないかもしれない「荒井由実」をもっと見たい人達の拍手で再度のアンコール。バンドのメンバーが全員登場し、山本潤子さんとのデュエットで「卒業写真」を演奏してこの幻のようなひとときはおわりました。(最終日はもっとやったんだろうな...)

アレンジは昔のまんまで、目を閉じればアルバムを聞いているかのよう。
あの曲もこの曲も聞きたかったけど、当時のメンバーをしたがえて、荒井由実になりきっているユーミンは、楽しそうでした。次は20年後なんていってたけどできることなら、もう一度見てみたいです。

今年の夏は忘れられない夏になりそうです。


曲目

・卒業写真
・あなただけのもの
・生まれた街で
・空と海の輝きにむけて
・返事はいらない
・あの日に帰りたい(with 山本潤子)
・中央フリーウェイ
・チャイニーズ・スープ
・ケンとメリー〜愛と風のように〜(with BUZZ)
・ベルベットイースター
・ひこうき雲
・そばかすのある少女(鈴木茂)
・goodluck&goodbye
・12月の雨
・雨のステイション
・コバルトアワー
・まちぶせ

(アンコール)
・14番目の月
・春よ来い

(アンコール)
・卒業写真(with 山本潤子)

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