1997年7月30日 松任谷由実(逗子マリーナ)
また逗子マリの季節がやってきた。SURF&SNOW VOL.14。今年はとうとう最終日のチケットを手に入れてしまった。気がはやってしまって12時過ぎに逗子に到着してしまう。しかたなく駐車場に車を入れてそのへんをぶらぶら。例年騒音が問題になっているようで、今年が最後の逗子になるかもしれないなんて噂もあったので、地元にお金を落とすべく近所の食堂に入ってみる。これがあたり。鉄火丼を食べたのであるが、いくら食べても減らないマグロがのった丼に、ポーチド・エッグ、いかの塩辛、ねぎま汁がついて880円は安かった。ビールを頼んでマグロをつまみに一杯やって、それから食べるというコースがばっちりだと思う。
さて、いよいよ本編。アコギのインストに導かれてメンバーが登場。そしてスタートは「あの日に帰りたい」。まさかこの曲をオープニングに持ってくるとは。どちらかといえばしっとりとした感じで前半は進む。そして、秋に公開が予定されている「時をかける少女の主題歌及び挿入歌も紹介される。ここで特筆すべきは「時のカンツォーネ」。「時をかける少女」の歌詞をまったく違うメロディに乗せたものだった。しかもそれが違和感なく別の曲として生まれ変わっている。他の曲ではこうはいかないかもしれないがYuming Magicを見せられた思いだ。「不思議な体験」では、ダンサーが宙づりとなり、そしてライトをもってさながら人間バリライト。どんどんダンサーに厳しい要求をしているようだ。そして、今年は恒例の水中ギターが無い代わりに、「オールマイティー」でギターの二人も宙づりとなった。いつもの噴水がないなと思っていたところラストの「埠頭を渡る風」で全開。とともにそれまで小降りだった雨が強くなる。うーん、お天気まで演出にいれるYumingって...。アンコールの「14番目の月」では、ダンサー、コーラスの面々がそれまでに着用した衣装を身にまとい、その衣装のところにさしかかるとその曲をちらっと演奏するというなかなか凝った演出を見せた。そして、ラストは最終日恒例のピアノだけによる「ノーサイド」。2年後もやるよと約束してステージを去った。
今年のステージは、本人がベストアルバムみたいというだけあって代表曲がずらりとならんだが、次回は夏や海にちなんだ曲をいろいろやって欲しいと思う。なにはともあれ、いつまでもパワフルにチャレンジしてもらいたいと思うのであった。
・あの日にかえりたい
・Hello, my friend
・LATE SUMMER LAKE
・海を見ていた午後
・守ってあげたい
・ルージュの伝言
・夢の中で〜We are not alone forever
・時のカンツォーネ
・人魚になりたい
・青春のリグレット
・リフレインが叫んでる
・不思議な体験
・WONDERERS
・真珠のピアス
・ANNIVERSARY
・オールマイティー
・埠頭を渡る風
EC
・満月のフォーチュン
・DESTINY
・14番目の月
EC
・ノーサイド
戻る