1997年10月3日 TULIP(日本武道館)


 「Do You Believe in Magic?(魔法を信じるかい?)」と歌ったのはLovin' Spoonfulだった。そして、魔法信じた5人はこの武道館へ集まったのである。1年という期限付きで。再結成の話を耳にしたときは「財津和夫&ALWAYSか?(爆)」なんて思ったが、メンバーはそれに近いものがあった(^^;)。財津和夫、姫野達也、安部俊幸、上田雅利そして宮城伸一郎。新旧取り混ぜた、そして黄金期を走ったメンバーである。現役時代は一度も生で目にすることがなかったので、今回の再結成のステージは期待半分、不安半分でした。耳にする噂はなかなかいいものだったのでだんだん不安は少なくなっていった。そしていよいよライブ当日を迎える。
 武道館へ到着すると、まずはグッズ売り場へ。最近は中で売らないので開演前に購入してから入場というのが武道館でのパターンである。もうしばらくないだろうと思ってTシャツとパンフレットを購入。うーむ、これで2800円かぁ。小田さんのパンフレットを見せてあげたい等と思いながら席へ向かう。今回は2階スタンドの南ということで真っ正面からけっこうよく見える席である。客席を見渡すと、年齢層が高いこと。自分が若く見えてしまう(爆)。定刻を10分ほど過ぎて、照明が落ちる。いよいよ開演である。
 メンバーがペンライトに導かれて、所定の位置につく。財津さんの歌いだしと同時に明るくなりステージのスタート。サポートミュージシャン無しの、本当のチューリップだ(甲斐バンドの時はすごくがっかりしたもので)。財津さんはギターを持って登場。姫野さんはキーボードだ。安部さんはES335を抱えている。「ハーモニー」が終わったところで最初のMCを財津さん。「僕たちも楽しみたい」との言葉通り5人とも本当に楽しそうだ。MCが終わって財津さんがキーボードについて、姫野さんがギターを持つ。そして財津さんのカウントが「ワン、ツー」と入るとドラムロール。そして「夏色のおもいで」が始まる。もう、このイントロを聞いただけで不覚にも目頭が熱くなる。
 新曲である「笑顔で」が終わったところで、今度は安部さんのMC。すごく場が和むしゃべり方である。そして、新曲が2曲終わったところで、生ギターコーナーへと移る。
 メンバーの自己紹介を交えながら4曲を披露。「僕のお嫁さん」では、全員が順番にボーカルをとっていた。
 そして、いよいよ後半戦へ突入である。「風のメロディー」を聞いて強く感じたのがやっぱり財津さんと姫野さんがいなくちゃやだっていうこと。財津さんのソロのライブでもチューリップナンバーは聞けるし、ALWAYSもチューリップナンバーをけっこう並べたステージをやっているらしい。でも、この二人がそろってチューリップナンバーが完成するってことを改めて実感したのである。  「虹とスニーカーの頃」からヒット曲のオンパレードであるが、2階席では立ち上がる人はまばらであった。やっぱりこうやってみていると年齢を感じさせる。でも、思い思いに楽しんでいるなってふうに見える。
 古目の曲が多かったところでようやく「光の輪」。このころのチューリップはけっこう大きなテーマに挑んでいたように思う。そして、今日、一番聞きたかった曲へとうつる。「Shooting Star」、この曲のイントロが流れただけで思わず腰が浮いてしまった。上田さんはこの曲をやっていないのであるが、初めて合わせる宮城さんとのコンビもばっちりである。「青春の影」でひとまず終了。しかし、やり残した曲がたくさんあるだろう?とアンコール。
 「夢中さ君に」ではおきまりの「財津さん!!」コールもはいり、場内は大興奮。最後は「魔法の黄色い靴」で彼らは去っていった。
 老若男女、みんな魔法にかかったようにチューリップに酔いしれてしまった、そんなひとときであった。MCの中で再々結成もあるかもしれないといっていたけど、その時にまた新しい魔法をかけてほしいと思う。

 1.あいつが去った日
 2.新しい地球をつくれ
 3.一人の部屋
 4.ハーモニー
 5.夏色のおもいで
 6.ぼくがつくった愛のうた
 7.悲しきレイン・トレイン
 8.笑顔で
 9.シェア
10.We believe in Magic
11.箱入り娘
12.風車
13.僕のお嫁さん
14.田舎へ引っ越そう
15.夕陽を追いかけて
16.風のメロディー
17.あの娘は魔法使い
18.虹とスニーカーの頃
19.サボテンの花
20.心の旅
21.光の輪
22.Shooting Star
23.青春の影
EC
 1.Give me a chance
 2.Route 134
 3.早くおいで
 4.ここはどこ
 5.私のアイドル
 6.夢中さ君に
EC
 7.再会の日
 8.銀の指輪
 9.魔法の黄色い靴

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