1998年6月24日 小田和正(新宿 日清POWER STATION)

 6月いっぱいでその幕を閉じることになったパワステのファイナル企画の一環(?)として急遽登場した小田さんのライブ。なんと24日のライブなのに21日にチケット発売というすんごいスケジュールにも関わらず、パワステは超満員でした。
 会場は時間通りに6時。そして開演時間の7時を10分程過ぎてから、客電が落ちポロシャツ姿の小田さんが登場。ちょっと茶髪はいってます。いきなり盛り上がる場内。そして、最初のパワステでのライブの1曲目ですといいながら弾き語りの「ラブ突」からスタート。途中ピアノを間違えていて場内苦笑。今日はライブ・ビデオの発売日ということもあって、小田さんはしきりにビデオのことを口にしています。「決してプロモーションではないです」ってあれだけ言ったら十分宣伝ですぜ(^^;)。そして、バンドが登場。コーラスは潤子さんでした。本日の企画というのが、そのビデオの映像に合わせてバンドが演奏するというもの。「風に吹かれて」「やさしさにさようなら」と続きます。ここでバンドのメンバー紹介。ステージ上の並びは向かって左から稲葉さん、潤子さん、万ちゃん、小田さん、栗ちゃん、園山さん、薫さん。次は「思い出に変わるまで」。ピアノで小田さんが歌いながら始まるんだよなと思っていたら、最初のパートはビデオの音源そのままで小田さんは歌っちゃいない(^^;)。ここでも場内苦笑(この企画、後でもっとこけるのです(^^;))。シンセのフィル・インから生の演奏となりました。次に今日、初めてテレキャスを手にしての「so long my love」。いつもの小田さんのソロもなんとか決まりました。「ひとまず、この企画はおいといて...」と次の曲へ。横浜スタジアムでやった「My hom town」のオープニングはこのSEからでしたと「。。。」に続いて「たそがれ」。ピアノのパートは栗ちゃんで、小田さんはシンセでのバッキングを弾いていました。エンディングは園山さんのフルートで締めくくられます。
 「パワステがあったならきっと彼らと一緒にやったでしょう」、との紹介で登場はステ・レビの根本要!!。「必要以上に高い声で歌うよね」と言われて照れていました。そして根本さんのMCで仕切り屋小田さんのエピソードを紹介して「今夜だけきっと」。根本さんは小田さんのテレキャスを手にして歌います。この曲のときの小田さんは本当に楽しそうに歌っていました。自分の曲を歌う時は難しい顔をしていることが多いような気がするのですが、この時は心から音楽を楽しんでいるっていう表情をしていました。「昨今、バンドらしいバンドが減ってきたけれど彼等やハウンド・ドッグには頑張って欲しい」との声に見送られて、次は潤子さんが紹介されます。厚生年金ホールで初めて会ってからもう30年経ったけれど、今もこうして一緒にできてうれしいと。潤子さんがギターを手に歌うは「卒業写真」。小田さんはアコギを弾きます。
 「次のゲストです」と言うと、場内歓声。「今日は安いよ」。うん、確かに安い!!。ドライバーを手に登場は小田さんが書き下ろしたミュージカルの曲を歌う中村雅俊!!「小田さんはいかに厳しいのか」と紹介して、そのミュージカルの曲を演奏。いい曲だけれど難しそうでした(^^;)。  小田さんは進行を間違えて次の曲にいこうとしていましたが(^^;)、ここからはご当地紀行ならぬ「パワーステーションと小田和正」という、小田さんとパワステとの関わりを綴ったビデオが流れました。
 ビデオ終了後、また企画にもどりますとの声に「違う曲やって」の声が、小田さんかわいく「ひでぇ」ちょっぴりすねて「絶対やらねぇ(爆)」。そして、ビデオの曲紹介にのせて「愛を止めないで」からの盛り上がりパターンへ突入します。そして「伝えたい〜」へと続くのですが、ここでついに企画の無理が(^^;)。出だしのギター&ボーカルがカウントに合わなくてミスってしまったのでした。もっかい聞きたいぞ>小田さん。
 ラストはツアーと同じように「風のように」。
 怒涛の拍手に迎えられてのアンコール。昔のパワステで、「形だけのアンコールは面倒くさい」といって引っ込まないでいきなりそのまま続けてしまった小田さんですが、今回はみんなの拍手に導かれてという雰囲気で登場してくれました。「朝までやるぞといって今までやったことがないので、迂闊なことはいいません(^^;)。アンコールを楽しんでください」と言ってアンコール曲の紹介。サッカーに興味がないらしい小田さんはワールド・サッカーとかなんとか言ってバンドのメンバーにワールド・カップだと訂正されていましたが(^^;)、その応援歌となっている「翼をください」(I滝の曲ってしっくりこないけど、潤子さんの曲だとなんかステージにはまるなと思った(^^;))。
 そして「いつか一緒にやって欲しいと思っていた」との紹介で佐橋佳幸が登場。あのイントロなくしてこんなにいい曲にはならなかったといわしめる、チャカチャーンは彼のアイデアだったとのことですが、「俺が弾いていいの?」といいながら小田さんに促されて今日2回目、そしてバンドを従えての「ラブ突」があのギターのフレーズでスタート。もちろんエンディングのソロも佐橋さんが弾きまくります。
 バンドのメンバーが下がって、小田さんがピアノの前に。こんな曲がもっとたくさんできればいいねと弾き語りで歌ってくれたのが「夜空ノムコウ」、続いて「My Home Town」を歌いあげました。
 再登場して「またたく〜」で場内はじけまくり。小田さんは得意技の歌詞とばし(爆)をここで披露(^^;)。園山さんにフォローしてもらってました(^^;)。続けて「君住む街へ」。最後は園山さんと二人だけで「Far East Cafe」をパワステに捧げて、幕を閉じました。
 狭い会場で突発的に一度きりのライブ。賛否両論あるかとは思いますが、小田さんが音楽を続けていくためのささやかな楽しみのような気もしないではありません。そして、こののエネルギーを今夜約束してくれた新しいアルバムへ、そして、コンサートへとつなげて欲しいと思います。

Guest
根本要(from Star Dust Revue)
中村雅俊
佐橋佳幸

The Band
園山光博 :Sax,Flute&B.G.V
木村万作 :Dr&Per
栗尾直樹 :Kbd&B.G.V
山内 薫 :B&B.G.V
稲葉政裕 :G&B.G.V
山本潤子 :B.G.V
小田和正 :Kbd,G&Vo

1.ラブ・ストーリーは突然に
2.風に吹かれて
3.やさしさにさようなら
4.思い出に変わるまで
5.so long my love
6.たそがれ
7.今夜だけきっと(根本要)
8.卒業写真(山本潤子)
9.小さな祈り(中村雅俊)
10.愛を止めないで
11.もっと近くに
12.そのままの君が好き
13.伝えたいことがあるんだ
14.君との思い出
15.風のように
EC
1.翼をください(山本潤子)
2.ラブ・ストーリーは突然に(with佐橋佳幸)
3.夜空ノムコウ
4.My home town
EC
5.またたく星に願いを
6.君住む街へ
7.Far East Cafe

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