Jeff Beck(1999年5月25日 神奈川県民ホール)

 ついに待ちに待った人がやってきました。3月に発売された新しいアルバムは、最近流行のサウンドにJeffのギターをのせたって感じでいまいちだったのですが、それでもライブは見てみたいと思い、今回はJR(!)の先行販売を利用してチケットをgetしてこの日を待ちました。
 ステージはキーボードレスの模様。いったいどんなアレンジになるのか気を持たせます。定刻を15分ほど過ぎて客電が落ちます。まずはバックを勤める3人のメンバーが登場。女性ギタリストのジェニファーが繰り出すギターリフでステージはスタート、そしてJeffの登場です。新しいアルバムからの曲でスタートですが、生の演奏はアルバムなんかとは比べ物にならないくらいカッコイイ。これでもかとJeff節を繰り出します。新しいアルバムはいまいちだななんて思っていた気持ちは、ライブに関していえばそんな気持ちはどこかにぶっ飛んでしまいました。何曲か新しいアルバムからやって、聞きなれた打ち込みのリフが流れ、「Star Cycle」。いやいや、やっぱりこのころの曲のほうがお客さんのノリも違います。
 新しいアルバムの曲に「Led Boots」「A Day in the Life」「Cause we've ended as lovers」等の曲を盛り込みながらステージは進みます。
 ラストはジェニファーとのギターバトルを展開する「Blue Wind」。Jeffを向こうに回してジェニファーも弾きまくります。途中、お客さんとの掛け合い(ギターフレーズで掛け合いってのも珍しい^^;)も挟んで盛り上がったまま終了。
 アンコールはジェニファーとのデュオで「Where were you」をしっとりと決めて、最後は弦を切りながらの「Big Block」で終了しました。
 Jeffは年齢を感じさせないPLAYでいったいどこからそんなアイデアが出て来るのと思いたくなるような多彩な演奏を聞かせてくれました。使っていたギターは白のFender Jeff Beck modelで、弦が切れたりチューニングが狂ったときのみ、レギュラーのストラトを使っていました。音色は時々ドラムの前にセッティングされたフェイザーやコーラスっぽいエフェクターを後ろを向いて踏むくらいで、ほとんどマーシャル直といった感じでした。
 今回のステージでは、なんといってもジェニファーの活躍が光ります。MIDIギターを駆使してキーボードの穴を埋め、なんといっても正確なプレイでJeffをサポートしていました。ソロもJeffより早いんじゃない?って感じでパキパキ弾きまくっていました。さすがはJeffをサポートするだけのことはあります。
 次はいつ来てくれるのかわかりませんが、これからもバリバリ活躍して欲しいと思います。それと、お蔵入りしてしまったスティーブ・ルカサーのプロデュースで作ったアルバムを復活させて欲しいと思います。

1. What Mama Said
2. Psycho Sam
3. Brushes With The Blues
4. Star Cycle
5. Savoy
6. Blast From The East
7. A Day In The Life
8. Declan
9. THX 1138
10. The Pump
11. Led Boots - Drums Solo
12. 'Cause We've Ended As Lovers
13. Space For The Papa
14. Angel (Footsteps)
15. Even Odds - You Never Know
16. Blue Wind
EC
1. Where Were You
2. Big Block


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