1999年6月17日 小田和正(神戸国際会館)

"Fun More Time Final"と銘打たれた今回のコンサート。震災で崩壊しリニューアルとなった神戸国際会館の柿落としのイベントのひとつとして小田さんへ打診されたもので、ツアーの時にキャンセルになったので、このタイトルとなったようだ。
 とはいえ、最近の小田さんのライブはほとんどレパートリーの変化がなくちょっと心配もしていたのでした。セットに窓があったらどうしよう(爆)とか、オープニングに小田さんが「緑の街」を歌い始めたらどうしようとか、そんな不安をちょっぴりかかえながら神戸まででかけてきました。
 入梅のためあいにくの空模様。三宮に着く頃には雨がぱらついてきました。早速神戸国際会館へ行ってみることにします。地下街を抜けて会館へ。あたりにはダフ屋がけっこう出ています。待ち合わせのために11階の喫茶店へ。ここは屋上が中庭になっていてその周囲にいろいろブースがあります。テラス席にしますかといわれましたが天気も悪いし(お茶してるときにバケツをひっくり返したような雨が降った)中でゆっくりすることに。やがて友人たちも到着してコンサートへと向かいます。
 入り口から中へ入ると、いきなり長いエスカレーターで上の階へ連れていかれます。そう、東京国際フォーラムのようなつくりで案の定帰りは激混みでした(-_-;)。  ホールは三階建てで2,3階にはBOXシートも見られます。私達の座席は一階でPAよりちょっと前で右よりのまずまずの席です。
 まずはセットをチェック。並び順はどうやら「THRU THE WINDOW」と同じようですが心配された窓はありません(爆)。また、「Fun More Time」の時にはなかったグランドピアノが設置されています。また、マイクの本数から今回はコーラスの女性はいなさそうでした。
 開演時間を10分も過ぎた頃、客電が落ちてあの「Fune More Time」のテーマが流れます。そしてスクリーンにあのテントの絵が映し出されメンバーが位置につきます。テーマが終わって、画面には震災の時に小田さんが歌った「君住む街へ」の映像が流れます。その途中で画像が終わり、後を継ぐように小田さんがアカペラで「その手で〜」と歌い始めます。バンドも加わってエンディングの後はツアーの時のように「昨日見た夢」へと続きます。ツアーの時のように小田さんもイントロのギターをはもります。
 「Come On」が終わったところでメンバー紹介。山内さんの今風の変わりよう(アルフィーの坂崎がいるかと思った^^;)と、園山さんのパーマが目を引きます。
 その後は久々に聞くナンバーのオンパレードです。「春風に乱れて」で総立ちになりましたが小田さんに促されて着席後、「たいしたグループではなかった」と小田さんが思わずもらしたオフコースのナンバー「きかせて」。メドレーのように続けて「let me hold you baby」。
 ここでマイクを持ってアカペラで「ラブ凸」を歌い始めます。なぜかところどころでかかる掛け声^^;、そして笑い声。ここはそういうコーナーじゃないと思うのだけれどねぇ。やっぱりノリのいい関西ならではの光景なのでしょうか。
 いよいよここでお待ちかねのご当地紀行です。新神戸の駅を起点に小田さんがイベントやコンサートで行った場所を巡ります。また、途中で「日本を救え」に出演したメンバーからメッセージもありました(大友康平の次は辞退したいには笑った)。
 ビデオが終わった後は、小田さんがひとりでピアノの前に座り「君たちを忘れない」。慶應でやったときのように途中から園山さんもからんできます。
 「伝えたい〜」を挟んで近況報告。アルバム作成や映画の脚本検討(まだ企画の段階らしい)、そしてエルグランドのために日産から新たなCM曲を依頼されているとのこと(8月からオンエア予定)。今年も小田さんはいろいろありそうで何よりですね。
 ここから一気に後半戦へ突入です。盛り上がりナンバーが続いた後、「風の坂道」で終了?と思ったところで、リズムボックスの音が、そして始まった曲は「ためらわない、迷わない」!ツアーの時はなかった曲のような気がするので聴けてうれしかったです。
 ここで本編が終了。アンコールの手拍子の中ステージ上ではスタッフがマイクやモニターの準備をしています。どうやらゲストがいるようです。モニタがふたつあるので夏のイベントのリハを兼ねてマーチンと竹ちゃんか?とか、ビデオでメッセージがなかった泉谷と拓郎か?と噂する中メンバーが登場。ギターのリフがハードに流れる中登場したのはギターを抱えた泉谷しげる!!「眠れない夜」を歌い上げます。小田さんはピアノとコーラス。そして、ふたりでアコギを抱えて「春夏秋冬」。最後にちょっぴり泉谷が切れて「この曲はそういう曲じゃないんだよ」と恥ずかしそうに退場。泉谷はツアーの最終日にゲストとして予定されていたのですが、スケジュールが押してしまい結局出演できませんでした。そういったことから、これでリベンジできたのかなと。
 Yes-Noのオリジナルバージョンで盛り上がり、最後は「my home town」。「あの頃の神戸は遠く思い出残すだけ」と語り掛け、エンディングとなりました。
 神戸という特別な地のため、特に関西のお客さんには思いの深いコンサートになったようです。

 1.君住む街へ
 2.昨日見た夢
 3.Come On
 4.それとも二人
 5.春風に乱れて
 6.きかせて
 7.let me hold you baby
 8.ラブストーリーは突然に

ご当地紀行

 9.君たちを忘れない
10.伝えたいことがあるんだ
11.愛を止めないで
12.そのままの君が好き
13.だからブルーにならないで
14.またたく星に願いを
15.風の坂道
16.ためらわない、迷わない
EC
 1.眠れない夜(泉谷しげる)
 2.春夏秋冬(泉谷しげる)
 3.Yes-No
EC
 4.my home town

戻る