1999年9月12日 鈴木康博(南青山mandala)

 久しぶりのヤッサンのライブである。5月にマンダラでライブをやったときには「愛の唄」「さよなら」等を歌って客席一同びっくりという状態だったようだが果たして今回のステージは?
 もう9月だというのに暑い日中にマンダラへ並びました。今回は2ステージということで私は前半のステージで見ることにしました。暑さにだらけてぼーっとして待っていると「こんにちは〜」とちょっと太い声。思わずこんにちはと挨拶を返した向こうにはヤッサンが会場へ入ろうとしているところでした。いやー、びっくり。握手してもらうのも忘れてしました^^;。時間どおりに開場されましたが、整理番号順ということで120番の私は一番置くの関係者席の手前に友人達と陣取りました。ビールを飲みながら汗がひくのを待ちました。開演間近には客席は満員となりました。こんなに入るようなら2ステージというのもうなずけます(それよりも、もっと大きいホールでやればいいのに^^;)。
 ほぼ定刻どおりの3時を少しすぎて客電が落ち、サポートの二人が入場、続いてヤッサンが入場します。黒のスーツに黒のシャツといった渋い感じです。サポートメンバーはプロデュースもこなすというアコーディオン、パーカッション、コーラスの夏目一郎、そして大島からやってきたまだデビュー前の若いギタリストがバックを務めます。  一曲目は「愛をよろしく」。久々にきけて感動でした。今回のテーマは「鈴木康博を紐解く」といった企画だそうでその時々にどんなことを考えてどんな曲を作ってきたのかをふまえたステージングとのことでした。
 そして、そのテーマどおり次の曲はオフコースメドレー(^.^)。「青春」〜「一億」までヤッサンの代表曲をちりばめたおいしいメドレーでした。
 MCではオフコース脱退時のことを話してくれました。「We areのツアーの前に辞めたいと意思表示をした。オフコースでやっていくことに違和感を感じるようになったから。over、I LOVE YOUにはそういった意思表示が現れている」というような内容でした。これまで何度か活字になって目にしてきた内容でしたが改めて本人の口から聞くと感慨深いものがあります。そしてこれまでに一度も演奏したことがなかった曲ということで「愛の行方」をフルコーラスで。ビージーズのようなコーラスを3人で聞かせてくれました。
 次は、ソロになってからのことをいろいろと語ってくれました。「形ができると、それをこわしたくなる」というのが最近のヤッサンの気持ちのようです。事務所を解散して、レコード会社を渡り歩いて、ようやく最近おちついてきたようです。これからはインターネットも視野に入れてマーケティングを行っていきたいということでした。
 後半はそんな話も交えながら「Anyone」からの曲をメインに聞かせてくれます。前回のライブのアンケートで「愛の唄」「さよなら」に続いて^^;人気があった「時計台の下で」「あいつとあのこ」。「あいつと〜」はジャズっぽいアレンジでアルバムだと下世話でちょっとなって思っていたのですが、今回のアレンジはそのカッコ良さで聞かされてしまいました。アンコールに応えてのラストは「いくつもの星の下で」で幕となりました。
 これまで、何度か聞いてきたアコースティックでのライブはちょっとなぁと感じていたのですが、サポートメンバーも増えたためか、洗練された感じでこれならいいぞと思いました。エレクトリックで見たいと思う気持ちもありますが、こんな感じのアコースティックなライブでしたらまた聞きたいと思います。なにより、ヤッサンの曲はアコースティックが似合う曲が多いなと改めて感じました。

鈴木康博:G,Vo

宇山基道:G,Cho
夏目一郎:Aco,Per,Cho

1. 愛をよろしく
2. メドレー
・青春
・昨日への手紙
・でももう花はいらない
・おもい違い
・ロンド
・恋人よそのままで
・潮の香り
・汐風の中で
・素敵なあなた
・一億の夜を越えて
3. 愛のゆくえ
4. 川の流れのように
5. 出発を決めるために
6. 燃ゆる心あるかぎり
7. 最後の約束
8. セレモニー
9. 少しだけパラノイヤ(新曲)
10. 自由といっても(新曲)
11. 時計台の下で
12. オマエとあの娘
13. 地下鉄のStairway
14. Dream Dream Dream

EC1. Words For You
EC2. いくつもの星の下で

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