1999年12月24日 松任谷由実(東京国際フォーラムホールA)

 Yuming SHOWの集大成ともいえる「シャングリラ」の後のツアーになる今回の「Flosen Roses Tour」はまったく正反対の聞かせることに重点をおいたライブであった。数年前に行われた「荒井由実コンサート」に近いものだったと思います。
 客電がおちるとユーミンが一人で登場、そして弾き語りでの「ベルベットイースター」で始まるこのコンサート、4曲目まではピアノを弾きながらステージは進みます。懐かしい曲がいきなり目白押しで久しぶりに次はどんな曲をやってくれるんだろう?とわくわくさせてくれるライブだと感じました。「Flozen Roses」以外はほとんどがどちらかといえば昔の選曲で、ここ数年のライブに「?」と感じていた「昔は良かった派」のファンには涙ものの曲ばかり。「Spining Wheel」のイントロが流れたところで隣に座っていた家族の子供達が「これ知ってる」という顔で親の顔を見たときには「さすがは目覚ましTV」と思わず笑ってしまいました(^.^)。
 アンプラグド・コーナーでは「海を見ていた午後」等2曲。そして後半戦へとなだれ込みますがいつものようないけいけ選曲はなく、お客サンも立とうかどうしようかちょっと悩みながらの様子です。個人的には「星空の誘惑」なんていう大好きな曲をやってくれたので思わず腰が浮きそうでしたがまわりがみんな座っていたのでちょっと押さえてしまいました。そして本編が終了。
 アンコールはこれまた懐かしの2曲、そしてついにやってくれました。さすがはクリスマスといったところで、全員がサンタの帽子をかぶって「恋人はサンタクロース」!!ここでお客サンは今までの欲求不満をはらすかのように総立ちになりました。やっぱりクリスマスはこの曲がなくっちゃってところですかね。
 そして、ダブルアンコールは武部さんのピアノで「ロッヂで待つクリスマス」。うーん、クリスマスに来て良かったって選曲でした。
 これまで、聞かせるだけではなく見せることも重点をおいていましたが、トリック無く音楽だけで勝負したコンサートはまた新しいファンを増やしてくれることと思います。最近のユーミンはちょっと...と感じていたあなた!!6月まで続くこのツアーに是非とも足を運んでください。損はさせませんよ。

1.ベルベット・イースター
2.ジャコビニ彗星の日
3.生まれた街で
4.たぶんあなたはむかえにこない
5.NIGHT WALKER
6.恋は死んでしまった
7.Spinning Wheel
8.Josephine
9.海を見ていた午後
10.巻き戻して思い出を
11.Lost Highway
12.ツバメのように
13.リフレインが叫んでる
14.Now Is On
15.アフリカに行きたい
16.星空の誘惑
17.流星の夜
EC
1.守ってあげたい
2.中央フリーウェイ
3.恋人はサンタクロース
EC2
1.ロッヂで待つクリスマス


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