2000年1月9日 鈴木康博(東京国際フォーラム ホールD

 2000年一発目はヤッサンです。東京国際フォーラムです。でも...ホールD^_^;。一番小さいホールのようで心配(何を?^_^;)してしまいましたが、思ったより大仕掛けもありました。
 さて、今回のライブは久しぶりのバンドスタイルということでファンの皆様も待ち焦がれていたのではないでしょうか?私が最後に見たバンドスタイルは最後のパルコ劇場、しかもそのときはベースレスというやや変則的な編成でしたが、今回はドラムス、ベース、キーボード、ギター、コーラス、そしてヤッサンという6人編成です。
 ちょっと会場が遅れましたがお客さんが少ない^_^;ので対した騒ぎにもならず滞り無く入場します。ロビーではカレンダー、スポーツタオルなんかも売っていました。それと、4月に発売予定のニューアルバムの予約。今度のアルバムは一般に流通せずに通販だけらしかったです。私は会場では予約せず、どこかに並ぶのを待とうと思い予約の行列には並びませんでした。
 ステージの構成は後列にドラム、ベース、キーボード、前列にコーラス、ヤッサン、ギターという並び。照明がずいぶん低い位置に設置されており、あれではヤッサンの頭にぶつかるんじゃないかとか照明が熱いんじゃないかとか話ながら開演を待ちます。
 客電が落ちて、スライドのアコギが印象的なインストが流れ始めました。と同時にさっきまで低いと思っていた照明が一斉に上に移動するじゃないですか!あの瞬間だけはユーミンかと思いました(爆)。そして、メンバー登場。テープに合わせてリズムを刻んでいよいよスタートです。ヤッサンはオフコース時代にも使っていたチェリーサンバーストのARでフランジャーの効いたリフを刻みます。2曲目は歌詞に賛否両論のあの曲。こうしてライブで聞いてしまうとあの歌詞のいやらしさがちょっと抜けてしまうのはギターを弾くヤッサンがカッコイイからか?
 3曲目からいきなりエンディングに突入かと思わせるようなノリノリの曲。特に「のがすなチャンスを」はほぼオフコース時代のライブバージョンに近いもので、私も思わずこぶしを振り上げてしまいました。でも、なぜかお客さんは着席のまま。最初から飛ばされてしまったので、どうしていいかわからないって感じでした。
 そのあとはアコースティックセットでしっとりと聞かせます。「少しだけパラノイヤ」ではいろんな名曲を歌詞にちりばめて洋楽ファンはニヤってするのではないでしょうか。
 MCではこれまでに3度転機があったとのことで、音楽をやろうと決めたとき、あのグループ^_^;を抜けたとき、そして、最近で音楽を続けていこうと決めたときだそうです。オフコースについてはヤッサンはストーンズのようにいつまでも続けていけたらいいな、2000人くらいのキャパのホールでライブをやっていけたらいいなと思っていたそうで武道館をやろうという話が決まったときに菜にか違うんじゃないかと思いはじめ、なんやかんやで脱退に至ったそうです。
 さて、今回のバックのメンバーはキーボードの夏目さん、ギターの宇山さんをはじめヤッサンのライブではお馴染みの面々。そしてコーラスは伊豆田洋之!!どっかでみたことがあるなぁと思っていたのですが彼のコーラスで一層楽曲が引き締まりました。
 3度の転機のMCの後は「素敵なあなた」をオフコース時代のバージョンで。ギターソロもアルバムのままでしたが歌の出だしがずれていたり、あれはアレンジなのかそれとも間違えただけ?なんてかんぐってしまいます。そして、最近の代表曲を続けてラストはこれまではアコギのバージョンでステージのオープニングを飾ることが多かった「燃ゆる心あるかぎり」をシングルと同じバージョンでやってくれました。今回のステージではこの曲が一番良かったように思います。
 ここでいったんエンディング、アンコールの拍手に導かれて再度バンドのメンバーとともに登場したヤッサンはトレーナー姿^_^;。そしてアコギを手にして「でも花」を聞かせてくれます。バンドでもう一曲やったあとは一人残って「いくつもの星の下で」、そして、ノーマイクで「ふと思うこと」を披露して約2時間のステージは終演となりました。
 今回のライブは良くも悪くもヤッサンの人柄が出ていたように思います。相変わらずとっちらかった話をするMC^_^;なんかは代表的な点ではないでしょうか。また本人も言っておりましたが、現在アルバムの製作中とのことで、そういった状態からライブへの切り替えが難しいとのことでした。そのあたりが歌い出しなんかをみすらせたのかなと思います。
 いろいろ言えばきりは無いのかもしれませんが、やっぱりエレキを手にしたヤッサンはカッコイイなということでこれからもバンドスタイルでライブをどんどんやって欲しいと思います。ニューアルバム発表後のライブは絶対にバンドでやって欲しいですね。
 最後にヤッサンの機材ですが、ギターはチェリーサンバーストのARといつも使っているアコギの2本のみ。エフェクターは最近はやりのLINE6 POD、アンプはマッチレスを使っていました。

1.What I Can Do For You新曲
2.オマエとあの娘
3.メインストリートをつっ走れ
4.孤独
5.のがすなチャンスを
6.最後の約束
7.ロンド
8.汐風のなかで
9.少しだけパラノイヤ
10.遥かなる願い
11.夏の日の午后
12.素敵なあなた
13.五時半の電車
14.Dream Dream Dream
15.一億の夜を越えて
16.時計台の下で
17.憧れという名の汽車
18.燃ゆる心あるかぎり

EC
1.でももう花はいらない
2.Believe in our smile
3いくつもの星の下で
4ふと思うこと〜LAST SONG〜

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