2000年7月11日 TFM開局30周年イベント(日本武道館)
TFMの開局イベントというよりは、ファンにとっては竹内まりやの18年ぶりのライブといった位置付けのほうが強かったのではないでしょうか。今回の出演者は山下夫妻の人脈で実現したものでなかなかバラエティに富んでいて耳が肥えたファンにはそれなりに満足できたのではないかと思います。
トップバッターは「cannna」。ボーカルとキーボードのユニットにギター、ベース、ドラムのバックバンドがつくという構成。それなりにファンもついているようで声援も聞こえました。私は初めて聞いたのですが日本のロック・ポップスを下地にした感じで悪くはないです。さすがに初めての武道館ということで、武道館をもてあましているようでした。今後に期待です。
セットチェンジの後は、これも久しぶりのSing Like Talking。最近はソロ活動がメインでこのまま解散か?という雰囲気もありましたが、そんなことも吹き飛ばしてしまいそうなすばらしい音を聞かせてくれました。まず、びっくりしたのがバックの面々。がらっと変わっていました。なんとドラムはポンタ!!
一曲目は意表をついて「In the rain」。「Spirit of Love」の後はカバーのコーナーへ。メンバーのルーツといえる曲を演奏するということでしたが、これがまた聞き応えがありました。アラン・パーソンズ、カンサス、ホール&オーツを素晴らしい演奏で聞かせてくれました。特に西村さんのギターはこれまで以上に全開といった感じで存在感がありました。バックの演奏も素晴らしく、竹内まりや目当てで来たらしきお客サンが「うまいねぇ〜」と感心している声も聞かれました。
新曲で締めくくり、短いステージは幕を閉じました。千秋さんの存在の薄さが気になりましたが(見た目は思いっきりでかくなってたけど(爆))、それぞれ一皮向けた印象を受けました。
セットチェンジ、休憩をはさんでいよいよ待ちに待った時間がやってきました。客電が落ちて仰々しいアナウンス。そしてドラムがなりはじめます。バンマスである山下達郎が一礼してギターでイントロを奏で「アンフィシアターの夜」でコンサートはスタートしました。ステージ上に登場したまりやさんはとても40過ぎた主婦には見えない美しさ、そして声もよく出ています。テレキャスを手にして歌う「家に帰ろう」の後もヒット曲、代表曲のオンパレード。あっという間にエンディングの「駅」となりました。
バックを務めるのは山下達郎のバックバンド、そして山下達郎本人もバンマスとして最後までステージに立ちました。
アンコールではコーラス隊を従えてのアカペラで「リンダ」。「ピーチパイ〜セプテンバー」という大ヒット曲メドレーに続いて現役?時代の盛り上がりナンバーでもあった「J-BOY」で熱くなり、本当に最後は達郎と二人でしっとりときかせてくれて幸せな1時間20分が終わりました。
今回のステージは、イベントで久しぶりのライブだしちょこっとやって終わりかなぁと思っていたのですがたっぷりと聞けて大満足でした。ここまで聞かせてもらえるとあの曲もこの曲も欲が出てしまいますが、それはツアーの時まで取っておきましょう。
cannna
1.右手
2.春の風
3.青の時代
4.金魚すくい
5.風の向くまま
6.誰かの写真
7.あぜ道
Sing Like Talking
1.In the Rain
2.Spirit of love
3.Eye in the Sky / Aran Parsons Projects
4.Carry On My Wayward Son / Kansas
5.Everytime You Go Away / Daryl Hall & John Oates
6.One Day
竹内まりや
1.アンフィシアターの夜
2.家に帰ろう
3.Forever Friends
4.マンハッタン キス
5.五線紙
6.元気を出して
7.カムフラージュ
8.プラスティックラブ
9.駅
EC1
10.リンダ
11.不思議なピーチパイ〜セプテンバー
12.J-Boy
EC2
13.Let It Be Me
竹内まりや:Vo
山下達郎:Gt.Kb.Cho
青山純:Dr
伊藤広規:Bs
難波弘之:Kb
佐橋佳幸:Gt
土岐英史:Sax
重実徹:Kb
国分友里恵:Cho
佐々木久美:Cho
三谷泰弘:Cho
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