12月9日 JEFF BECK(パシフィコ横浜国立大ホール)
なんと、2年続けてのアルバム発売。そして来日公演です。それまでの消息不明が嘘のようです。しかも、ニュース・ステーションへ出演してコタツに入って鍋をつつくなんていう面まで見せてくれました。しかも意外に饒舌。テープでしたが演奏も披露してくれてライブ当日への期待も高まります。
そしていよいよ当日。風邪をひいて体調が悪いところを、ジェフが見たいという気力だけでパシフィコへ向かいました。客層はいかにもオレは70年代からの洋楽ファンだぜ、といった風情の人達が大半を占めます。
定刻を15分ほど過ぎて暗転、そしてジェニファーのリフでステージはスタートします。ジェフはギターを弾きながら登場。最初のソロの頭のチョーキングだけで客席から歓声があがります。後はジェフの動きひとつひとつに会場中が酔いしれている、そんな感じでした。最近の曲が多くキーボードも居ない事から打ち込み主体のバッキングでしたが、そんななかで「BLUE WIND」のように生の演奏だけの曲ではバンド全体の息遣いがきちんと聞こえてきて、打ち込みの曲とは一線を画しているように感じました。
ステージ上のジェフはひょうきんな仕草も多く、チューニングがあっていなくてやり直したときにはナキの仕草も見せていました。
アンコールではハーモニクスが素晴らしい「Where you are」、そして「A day in the life」で幕を閉じました。
最近の曲についてはいろいろありますが、そんなことを吹き飛ばしてしまうくらいジェフのプレイは相変わらずジェフでした。ジェニファーは「正確なジェフ」とか「完成されたジェフ」のようなイメージでしたが、ジェフはまだまだ進化いる気がします。
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