2000.12.31 小田和正(八景島シーパラダイス)

 「ちょっと寒いけどみんなでSAME MOON!!」と名づけられたカウントダウンライブ、武道館のアンコールで発表されたイベントであった。カウントダウン、しかも野外ということで心配もあるものの盛り上がりも期待できそうであった。何が心配かというと、天気。小田さん本人も雨オトコと言っているくらいで真冬の悪天候、誰もが心配したと思う。そしてそれは見事に的中したのであった。
 31日は朝から曇り空。しかし夕方まではそのままもっていたのでひょっとしたらこのまま大丈夫かと思ったのである。天気予報では降水確率は20%まで下がっていたし。しかし、金沢八景につく頃には傘が無いとつらいくらいの雨になっていた。シーサイドラインの八景島駅に到着するとけっこうな人出である。ダフ屋もちらほら。急ぎ足で会場であるマリナーヤードへ到着すると入場口は大行列。しかも動く気配が無い^_^;。開演時間も迫っていたのでヒヤヒヤものであった。しかし、そんな状況ではあったのでやや押して開演となった。ちょうど席について体制を整えたころである。

 ツアーの時に使っていたオープニングテーマに乗せてスクリーンにアニメーションが映し出されます。それは八景島用のスペシャルバージョン。曲が終わると、武道館でこのライブを発表したときのビデオ。そしてビデオのカウントに合わせて「忘れていた思い出のように」でイベントはスタートしました。出だしで花道へ駆け出そうとしていきなり滑りそうになり、本人曰く「全てが終わりそうになった」危険な状態でしたが、会場を縦横に巡らされた花道を元気に飛びまわります。
 「FECB song」に続いてMC。家族、ダンナの冷たい視線を浴びながらやってきた主婦の皆様へのねぎらい(爆)の言葉をかけて、季節に似合わず「春風に乱れて」そしてなつかしの「眠れぬ夜」。この後も季節を追うように夏、秋、冬とメドレーで続いていきます。オフコースのナンバーでは「Looking Back」の時のようなやり直してみました、というアレンジではなく、今のバンドでカバーしてみましたという肩の力が抜けたアレンジで好感が持てました。
 一人目のゲストは山本潤子。アコースティックなアレンジで「忘れないわ」。小田さんは「憎まないわ」「恨まないわ」等とジョークを飛ばしておりました。そして潤子さんとの二人で「歌を捧げて」。なんと2番がついていました。オフコースへの思い出が感じられた、そんな2番でした。「翼をください」の大合唱で潤子さんコーナーは終了しました。
 「woh woh」を歌いながら花道の真中へ移動すると、キーボードがセットされそれがせり上がるではありませんか。「僕もなんとか楽しんでます」というやけくそなMCに続いて「リクエストが多かった曲」ということで歌い始めたのがなんと達郎の「クリスマス・イブ」。でもこれはさわりだけでお遊びでした「達郎には嫌われているから」と週刊誌ネタの発言の後は「夜空ノムコウ」。これがまた歌詞は飛ばすはピアノは間違えるはで場内からも失笑をかっておりました。
 ご当地紀行ではシーパラ編。相変わらずの毒舌で次ぎはやらせてもらえないんじゃないかと余計な心配をしてしまいます^_^;。白熱の怒涛の極寒の(爆)路上ライブは「お正月」でした。

 ヒット曲の連発の後は”ゴルバチョフ”鈴木雅之がコーラス隊を引き連れて登場。服装はまさにロシア(爆)。雨だと思わずにエナメルの靴を履いてきてしまってすべっていました^_^;。再び降り出した雨のためいにスタッフが防水対策をしている間にアカペラで「私の願い」を披露。小田さんは「ボーっとしてしまいました」。そして「恒例にはしたくなかったけどまたやらなくちゃいけないかな」と思わず口走ってしまいました。「恋人」「め組の人」で盛り上がったあとは、潤子さんも加わってカウントダウンに向けて盛り上がりナンバーで突っ走ります。
 そしてカウントダウン前の曲はピアノのイントロに続いて場内大歓声&大合唱の「YES-YES-YES」。会場の皆はどんな想いでこの曲を合掌したのでしょうか?曲の後はカウントダウン。でも、個人的にはカウントダウンはあまり重要な気持ちにはならなかった気がする^_^;。その前に曲で発散してしまったからでしょうか....。
 15分ほどの花火タイムを挟んで後半戦へと突入します。

 ここからは八景島内のスクリーンにも中継されるということでちょっとだけ小田さんもリップサービスをしようとしたところ、反応イマイチでちょっとしょげえおりました。再開一曲目は2001年のJRAのCMのために書き下ろされた「風の街」(また風ですか?(爆))。前半は語り調でこれまでなかったスタイルでした。また、この曲から佐橋佳幸が登場し、Yes-Noまでの4曲でギターを聞かせてくれました。
 小田さんは再び花道のキーボードへ。そして「この金沢八景でおぼれそうになったこともあります」と昔の思い出を語って「MY HOME TOWN」。まさしくこの場所で歌うためにあった曲なのでしょう。ラストで感極まって涙を見せる小田さんでした。そして、「夢で逢えたら」の後全員のアカペラでスクリーンには終了を告げるアニメーションが流れました。
 明治生命、JRAのCMが流れた後に再度メンバーと小田さんが登場。「アニメーションが流れたらやらない約束だったけど、やりたいのでやります」という小田さんのMCに続いて「愛を止めないで」。そして小田さんが園山さんに耳打ちして、この日2回目のYES-NOのイントロが園山さんのSAXより流れ出し、途中から佐橋も加わり、そして大合唱で終了しました。
 ツアーとは選曲、構成ともにまったく異なりサービス満点な内容でした。それだけに悪天候が残念なところでした。また、終演後の誘導が悪く退場しようと列に続いていたところいつのまにかグッズ売り場へ(爆)。このあたりも次回への課題ではないかと思います。小田さん自身、MCで次回への興味を示していたのでひょっとすると...


SET LIST
忘れていた思い出のように
Far East Club Band Song
春風に乱れて
眠れぬ夜
真夏の恋〜夏の日
秋の気配〜さよなら
ためらわない迷わない
忘れないわ(山本潤子)
歌を捧げて(山本潤子)
翼をください(山本潤子)
woh woh
夜空ノムコウ
風のように

ご当地紀行(八景島シーパラダイス)

little Tokyo
The Flag
もっと近くに
恋は大騒ぎ
だからブルーにならないで〜そのままの君が好き
ビルのメッセージ
私の願い(鈴木雅之)
恋人(鈴木雅之)
め組の人(鈴木雅之)
ラブストーリーは突然に
またたく星に願いを
YES-YES-YES

カウントダウン〜花火

風の街
こんな日だったね
勝手に寂しくならないで
YES-NO
MY HOME TOWN
夢で逢えたら(鈴木雅之)
SAME MOON

EC
愛を止めないで
YES-NO



戻る