2003年2月21日 松任谷由実 SURF & SNOW in Naeba Vol.23



 昨年に引き続き、苗場に来ることができました。当然、「今時珍しいバスツアー愛好者」(爆)として。ツアーの全体像は別のコーナーに譲るとして、ここではライブレポートを。
 今回は整理番号が1200番台ということで、それほど席は期待していませんでしたが、やはり端っこの後方でした。それでも、段差がついていたので結構見やすくて、でかい会場から比べたらぜんぜん好環境。
 バスで見たビデオで、マンタが「今回のライブは美術館をイメージしている」といっていたとおり、額縁をデザインしたステージセット。けっこうシンプルです。
 開演時間を少し過ぎた頃、バンドのメンバーが登場。そして、ユーミンも一緒に登場。あまり凝った演出はなしです。ユーミンはユニオンジャックをデザインしたモノトーンの衣装。バックのメンバーもモノトーンで、モッズ風の感じです。短い挨拶の後に、「SUGAR TOWN〜」からスタート。うーん、やはり冬の選曲です。SURF & SNOWのVol2をイメージしてリリースされた「Wings of Winter,Shades of Summer」のツアーのような構成かなと想像していたのですが、やはり、そんな感じで同アルバムからほとんどの曲を演奏していました。また、苗場んばらでは選曲としては、聞いたことがなかった「星のクライマー」。REIMYに詩を提供したものをセルフカバーした、スケールの大きい曲でした。衣装を買えて登場後は、ピアノによる弾き語りのコーナー。「私のフランソワーズ」「ひこうき雲」という、荒井時代の2曲をしっとりと歌い上げます。
 そして、いよいよ苗場恒例のリクエスト・コーナー。今年はテーブルと椅子がセットされて、ステージに上がった人は飲み物をオーダーしてそこでユーミンと語り合う構成。最初にあがった女性は、すごくしゃべりなれている感じで、仕込み?(爆)なんて思ってしまうほど滑らかにユーミンと語り合っていました。二人目はユーミンのカバー・バンドをやっているおじさん。ユーミンはリクエストされた「RIVER」を歌えませんでした^^;。4〜5年前の曲はすっぽりと抜け落ちているものがあると言っていました。私もあの頃の曲は、タイトルだけ聞いても出てこない曲が多いのですが、ユーミンもそうだったとは...。そして、インターネットでリクエストを募り、その人に電話をかけて話をするという、新たな試みもありました。でも、ネットだと一緒に写真が取れないのが残念ですね。ちなみに、ユーミンが思わず指したくなってしまうのは、地味だけどオーラがある人。がんがんに目立っている人のスリップ・ストリームに入っているようなタイプだとか...。あと、ステージ上でいぢられるのを覚悟しないといけないです。なんといっても、「スーパー・リアリズム」だそうですから。
 「一気にいきます」という後半戦は、ステージにぴったりの「悲しいほどお天気」から。静かな曲、盛り上がる曲を交互に進めていきます。ライブで盛り上がるだろうなと思っていた「RODEO」、スケールが大きな「雪月花」、そして定番の「BLIZZARD」振り付けがあるのですが、大半の人は手をゆらゆらさせるだけ。私は前回のツアーの時にバスでビデオを見ているためばっちりです(爆)。
 アンコールは、コーラスが心地よい「真冬のサーファー」、そして大盛り上がりの「14番目の月」。当然、ファンがここで納得するわけも無く2回目のアンコールへ。メンバー紹介があったのですが、武部さんを紹介するのを忘れたユーミン。ひょっとしたら、ネタですか?(爆)
 本当のラストは、武部さんのローズをバックに「青いエアメイル」。あと30年はやっちゃおうかな?とユーミン本人が言うくらい、楽しそうなステージの終わりは12時近くになっていました。
 選曲としては、新しいアルバムや地味目の曲がおおく、盛り上がりたい人にはちょっと不完全燃焼かもしれませんが、大人の冬のリゾートをイメージした、コンセプチュアルなライブであったと思います。「ライブっぽかったでしょ?」とユーミンが言うとおり、じっくりと曲を聞かせる、そんなステージでした。
 来年はどんな曲を聞かせてくれるんだろう?そう思いながら、楽しみに来年を待ってしまう...こうしてはまっていくんですね。

1. SUGAR TOWNはさよならの町
2. Wings of Winter
3. Walk on,Walk on by
4. 冬の終り
5. ただわけもなく
6. Northern Lights
7. 星のクライマー(作詞/松任谷由実・作曲/REIMY)
8. 私のフランソワーズ
9. ひこうき雲
10. 大連慕情(リクエスト)
11. RIVER(リクエスト)
12. 何もなかったように(リクエスト)
13. 悲しいほどお天気
14. Midnight Scarecrow
15. ホライズンを追いかけて
16. Painting the sea
17. Rodeo
18. 雪月花
19. BLIZZARD
EC1
20. 真冬のサーファー
21. 14番目の月
EC2
22. Good-bye Goes by
23. 卒業写真
EC3
24. 青いエアメイル


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