オフコースの曲には、数多くのバージョンが異なる曲が存在します。シングルとアルバムバージョンであるとか、複数のアルバムに収録される等。ここではそんな曲にスポットをあててご紹介します。なお、細かいミックスの違いについてはいいだすときりがないので、ここでは主にアレンジについてをあげました。

僕の贈りもの
のがすなチャンスを
こころは気紛れ
あなたがいれば
秋の気配
いつもいつも
愛を止めないで
Yes-No
愛の終る時
I LOVE YOU
YES-YES-YES
IT'S ALLRIGHT
CALL

僕の贈りもの
 アルバムバージョンとシングルバージョンではミックスがかなり異なり、シングルではベース等の楽器がかなり前にでたものとなっている(イントロでコーラスと重なるベースはなかなか印象的です)。また、シングルのほうがエンディングのストリングスが長く収録されています。セレクションに収録されているのはシングルと同じバージョンと思われます。

のがすなチャンスを
 これだけ何度も収録された曲もないであろう。スタジオ録音は「この道をゆけば」に収録されているが、その後「秋ゆく街で」「セレクション1973-78」「LIVE」に収録されいずれも異なるライブバージョンである。
心は気紛れ
 シングルバージョンでは、イントロ、間奏にリード風のシンセが入り、またドラムを含めてめりはりがきいたリズムアレンジである。また、エンディングも長く、ハーモニカによるゆったりとしたものになる。アルバムでは、テンポがゆったりとなりイントロ、リズムアレンジ共にシンプルになっている。エンディングも短い。シングルバージョンの方はライブで聞いたらさぞかしかっこいいことであっただろう。
あなたがいれば
 こちらはアルバムバージョンで大きく手が入っていて、間奏がテンポアップしてギターソロが入っている。また、ミックス、フレーズ等の細かい点もかなり異なっている。シングルのA面(心は気紛れ)とB面で異なるアルバム(SONG IS LOVEとJUNKTION)に収録されたという珍しいパターンでもある。
秋の気配
 セレクションに収録されたものはエンディングのフェードアウトが遅く、シングル、アルバムバージョンに比べて収録時間が長い。ミックスもことなるようである。
いつもいつも
 「FAIR WAY」のシークレットトラックとして収められていたが、「Three and Two」にはライブバージョンが収められた。
愛を止めないで
 「Three and Two」に収録されるバージョンではイントロに低音のシンセが入っている。
Yes-No
 シングルバージョンではイントロにフリューゲルホルンが入るが、アルバムバージョンではこれがカットされている。ビルがカットしてしまったというのは有名な話。
愛の終る時
 「セレクション1978-81」に収録されているほうが、エンディングのフェードアウトが早いため収録時間が短い。
I LOVE YOU
 シングルバージョンとアルバムバージョンでは録音も異なり、また大きくアレンジが異なる。アルバムでは前の曲から続いてシンセが入り、イントロへと続く。また、間奏ではJohn Lennon射殺のニュースが用いられている。エンディングも異なり、シングルでは子どもも含めたにぎやかなコーラスであるが、アルバムではシンプルにメンバーだけのコーラスになっている。また、ライブバージョンは「NEXT」に収録されている。
YES-YES-YES
 シングルバージョンのほうが、エンディングが長くなっている。「NEXT」には、エンディングの部分に武道館最終日の観客の大合唱が重なるように編集されている。
IT'S ALLRIGHT
 アルバムでは間奏がサックスであるが、セレクションに収録されるバージョンはギターソロとなっている。
CALL
 シングルバージョンのほうがエンディングのフェードアウトが遅いため、ギターソロを長く聞くことができる。
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