「緑の街」試写会(1997年8月10日 東京国際フォーラム)
小田監督の第2作、「緑の街」試写会へ行ってきました。東京国際フォーラム ホールCという一番小さなホール。早めに到着すると受け付けをやっていて、どうやら座席指定になっているよう。私たちの席は17列目で、もし舞台挨拶があってもちょっと遠いよねなんて話をしておりました(実はこれがすごくラッキーであったのだが)。フォーラム内の喫茶店でお茶して、会場へ。ホールは違っても相変わらず階段で上へ上がらないとホールへ入れないちょいと不便な構造(そして案の定帰りは混んだ(^^;))。席についてみるとPAブース近くの通路の前の席。ブースの近くにはカメラマンの西浦さんや、吉田さん、船越さんの姿も見える。そうこうしているうちに映画がスタート。
ストーリーは、成功したミュージシャン夏目が映画を作るという話。映画の中で撮られる映画は売れないミュージシャンと女優のラブストーリーであるが、それが夏目の過去にもダブっている。撮影を続けるうちに素人監督の夏目とスタッフの間がギクシャクしていき、ついには殴り合いの喧嘩に発展してしまう。映画はどうなるのか...。
自伝的な脚本のせいか、前作よりも監督のいいたいことが伝わったような気がします。特に劇中劇の台詞では「君との思い出」でも歌った過去の過ちを肯定して、前に進むといったテーマもあらわれています。夏目はちょっと小田さんっぽいところもありました(適当に決めてしまうあたり(^^;))。
俳優陣では、泉谷しげるがまさにはまり役であれは地でやっているに違いないと思ってしまいます。中島ひろ子も劇中劇のシーンで迫真の演技を見せます。大友康平も特筆すべきかも。
言われなければ小田作品だとわからないと思います。誰かに薦められる、そんな映画です。「小田和正」という名前が逆に足を引っ張らなければと心配してしまいますが。
私たちが参加したエキストラのシーンもほんの一瞬ですが採用されていました。でも、あれは絶対に他の人にはわからないでしょう(^^;)
感動のうちに映画が終った後、後ろから話し声がするので振り向くとそこには渡部篤朗、尾藤イサオ、林泰文、そして小田監督が!!!間近で小田監督をじっくりと拝見してしまいました。舞台挨拶がはじまり、司会のバッキー木庭に呼ばれて舞台にあがりひとりひとりがあいさつしました。
今回の宣伝には船が使われています。そして映画の中でも重要な意味を持ちます。ああ、これが小田さんの今の気持ちなのだなぁと。
多くの人に見て欲しい、そして多くの人に受け入れられるであろう映画だと思います。神戸の上映会が楽しみです。
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