はじめに

 その昔、病弱だった私に父がよくプラモデルを作ってくれました。主にサンダーバードシリーズだったように記憶しています。そして自分が作れる年代になってからは好きなプラモデルを買ってきては組みたてるようになっていました。戦車、軍艦が主で特にタミヤのミリタリーシリーズ、ウォーターラインシリーズを好んで作っていました。
 やがてプラモデルへの興味が薄れて作らなくなってからもう20年くらい経とうとしているでしょうか。その間にガンダムシリーズ等いろいろと興味をそそられるものもありましたが、結局買わずにその興味は主に音楽へと注がれていました。
 そんなある日、ふと立ち寄った本屋で「田宮模型の仕事」という本を見つけました。あのタミヤの歴史を綴った本で改訂されて文庫で発売されたもので、パラパラとめくってみると面白そうだったので購入してしまいました。すべてはここからはじまりました。

1.当選

 田宮模型の仕事は、著者である田宮社長が田宮模型の歴史を丹念に記録したもので、特にミリタリーシリーズ、F1シリーズの取材の話、ミニ四駆の話等興味がつきないものばかりでした。
 読み終わった後、ふつふつとあの頃のようにプラモデルへの興味が沸いてきて、まずは情報収集だということで田宮のHPへアクセスしてみました。そこで目に止まったのがプレゼントのコーナーでした。何かの記念でいろいろなプラモデルをプレゼントするというもので、プラモデルづくりをしたくなっていたので早速応募してみました。数ある中でフェラーリのプラモデルセット(工具、塗料等もついてくる)に申し込んでみました。
 1ヶ月を過ぎた頃、宅配便が田宮より届きました。みかん箱くらいのサイズのダンボール。開けてみると山のような梱包材(爆)の下に赤のフェラーリが描かれたプラモデルのパッケージ、そして塗料、工具等のセットが入っていました。この付属品が豪華でこのキットを組みたてるのに必要なすべての塗料、ニッパー、ヤスリ、はけ等この箱に入っているものだけがあれば完成できるくらいいたれりつくせりでした。
 せっかくいただいたキット、じっくりと時間をかけて作りこんでいきたいと考えております。このページではその様子を順を追ってご紹介したいと思います。

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